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ブックマーク / book.asahi.com (3)

  • 「資本主義が嫌いな人のための経済学」書評 左派こそ勉強を|好書好日

    主義が嫌いな人のための経済学 [著]ジョセフ・ヒース 2008年金融危機に始まる世界不況、さらには震災後には特に、「資主義はもう終わり」みたいな物言いを無数に見かけてきた。これは特に左派に多いし、その人たちは資主義の理論的根拠(と思っている)経済学も破綻(はたん)したと言いたがる。 でもそのほとんどは、実は経済学の主張をろくに知らず、自分の主張も考え抜いていない。そしてその無知と怠慢につけこむ保守派の乱暴な議論に反論できず、万年負け犬の地位に甘んじている。 それじゃダメだ。資主義のダメな現状を改善したいなら、左派もちゃんと勉強しようぜ、というのが書だ。 というわけで書は、筋金入り左派哲学者による、むずかしい綱渡りだ。経済学を乱用して既成体制の走狗(そうく)と化した一部論者には鉄槌(てっつい)を。 しかし優しさとか友愛とか、左派の無内容な情緒的議論にも手加減無用。書の邦題は実

    「資本主義が嫌いな人のための経済学」書評 左派こそ勉強を|好書好日
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    Schuld 2012/03/26
  • asahi.com:フランスの学歴インフレと格差社会―能力主義という幻想 [著]マリー・ドュリュ=ベラ - 書評 - BOOK

    フランスの学歴インフレと格差社会―能力主義という幻想 [著]マリー・ドュリュ=ベラ [掲載]2008年02月24日 [評者]小林良彰(慶應大学教授・政治学) ■教育の長期化でも残る不平等に警鐘 わが国は、親の階層とは無関係に子供が頑張れば弁護士にも医者にもなれるという意味では平等な社会である。しかし、かつては都立日比谷高校などの公立高校が東大合格者の多くを占めていたが、今は中高一貫教育の私立が上位に並び、東大生の親の年収が全国平均を大きく上回っているという。 欧州でも英国では、私立のパブリックスクールに行くか公立に行くかで将来の進路は大きく分かれる。公立からオックスフォードやケンブリッジへ進学するのは至難の業であり、親の階層が子供の進路に大きく影響している。 これに対して、フランスでは、親の社会階層にかかわらず、子供の教育機会を増やすことで社会的流動性が高まり、平等な社会が実現するという平

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    Schuld 2008/02/26
  • asahi.com:植物と帝国―抹殺された中絶薬とジェンダー [著]ロンダ・シービンガー - 書評 - BOOK

    植物と帝国―抹殺された中絶薬とジェンダー [著]ロンダ・シービンガー [掲載]2007年07月08日 [評者]山下範久(立命館大学准教授・歴史社会学) ■植民地支配で知識が失われた謎追う 万有引力やら二重らせんやら、なにか知識の起源はありふれた問いの対象だが、逆に無知の起源が問われることはあまりない。そもそも不在を問うことは一般に難しいが、それ以上に、知識というものが自動的に普及するものではないことを、ひとは忘れがちなのだ。知識は、秘匿され、抑圧され、歪曲(わいきょく)され、あるいはまたそれが知識であることが認知されず、内容が理解されず、伝わるべきひとに伝えられずに消失したりする。知識の供給と需要のあいだに、理想的な自由市場のごとき透明で円滑な交換の体系は存在しない。 書の主役は、18世紀、カリブ海からヨーロッパにもたらされたオウコチョウ(黄胡蝶)という植物だ。赤や黄色の花が美しいこの植

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    Schuld 2007/07/22
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