「『文庫増補版・サブカルチャー神話解体』(筑摩書房)がまもなく出ます」(宮台真司) ルーマン的、ギデンズ的の「二重の再帰性」が、めちゃくちゃクリティカルです。 以下、個人的なメモ。 対人恐怖や社会恐怖も、「自他の関係性を考えつめすぎること」と捉えれば、再帰性の枠で考え得るのではないだろうか。 ▼醜形恐怖や赤面恐怖は「自分がどう見えているか」を強迫的に気にしているし、対人恐怖の多くは「迷惑をかけてしまうのではないか」という加害恐怖にあたる。 関係性を考えつめすぎる自意識は、関係をかえって破壊してしまう。*1 宮台氏は徹底して「自意識」をターゲットにメッセージを出しているが*2(「再帰性の徹底」の実演)、「ダメな自分」の自意識を反復するだけでは、事態改善よりはむしろ自滅を招く(「自分は遺棄されるだけ」)。 自意識や再帰性を徹底するのとは別の、固執の展開が要る。 ▼呼び出される「固執のリソース」