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  • 陰謀論者は実は陰謀を信じてない?「カナダ軍が巨大アライグマ部隊開発中」、既存説に無茶苦茶な説を交えて信念調査【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)

    研究チームは、オーストラリアの有権者1,044人を対象に、陰謀論に対する態度を調査した。この調査では、平均年齢48.1歳の参加者を対象に、6つの既存の陰謀論と1つの架空の陰謀論について尋ねた。 既存の陰謀論には、「人類が地球温暖化を引き起こしているという考えは、人々を欺くためにつくられたデマである」や「政府は、5G通信がコロナウイルスを拡散させているという事実を隠蔽している」「コロナウイルスは、いくつかの強力な勢力によって創造されたつくり話であり、実際にはウイルスは存在しない」などが含まれる。架空の陰謀論は、「カナダ軍は、近隣国を侵略するために超知能を備えた遺伝子組み換えの巨大アライグマのエリート部隊を秘密裏に開発している」という突拍子もない内容である。 さらに、これらの7つの陰謀論に対する支持度を「完全に誤り」「おそらく誤り」「分からない」「おそらく真実」「完全に真実」のいずれかで評価す

    陰謀論者は実は陰謀を信じてない?「カナダ軍が巨大アライグマ部隊開発中」、既存説に無茶苦茶な説を交えて信念調査【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)
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    Seamless 2024/08/09
    1044人に陰謀論例7つを支持するかその支持に自信あるかを聞いた。結果,支持に自信がない人は陰謀論を多く支持する傾向に(64%が支持)
  • 「プラセボで痛みが消える」の仕組み 関与する脳回路をマウス実験で発見【研究紹介】 | レバテックラボ(レバテックLAB)

    山下 裕毅 先端テクノロジーの研究を論文ベースで記事にするWebメディア「Seamless/シームレス」を運営。最新の研究情報をX(@shiropen2)にて更新中。 米ノースカロライナ大学チャペルヒル校や米スタンフォード大学などに所属する研究者らが発表した論文「Neural circuit basis of placebo pain relief」は、プラセボ効果によって痛みを和らげる脳回路をマウスの実験で調査した研究報告である。 keyboard_arrow_down 研究内容 keyboard_arrow_down 研究評価 効果のない偽薬の服用によって痛みが和らぐ、プラセボ鎮痛という現象がある。長年、この現象の存在は知られていたが、その生物学的メカニズムは謎に包まれていた。今回、神経科学者たちがマウスの脳内回路を特定し、プラセボ効果による痛み緩和のメカニズムの一端を解明した。 研究

    「プラセボで痛みが消える」の仕組み 関与する脳回路をマウス実験で発見【研究紹介】 | レバテックラボ(レバテックLAB)
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    Seamless 2024/07/26
    床が熱い部屋(48度)と平温部屋をマウスに行き来してもらう。次に熱い部屋2つにすると元平温部屋を好み行ってもあまり熱がらず痛がらない。脳の橋核が関連と特定。橋核を抑制したらプレセボは薄かった
  • ゼリー電池。10倍に引き伸ばしても導電性そのまま、デンキウナギから着想【研究紹介】 - レバテックラボ(レバテックLAB)

    英ケンブリッジ大学に所属する研究者らが発表した論文「Highly stretchable dynamic hydrogels for soft multilayer electronics」は、柔らかく伸縮性があり、高い導電性を持ったハイドロゲルを提案した研究報告である。同大学公式サイトのニュースページでは、このハイドロゲルによってつくられたデバイスを「ゼリー電池」として紹介している。 ▲開発されたゼリー電池 この研究は、デンキウナギからインスピレーションを得ている。デンキウナギは、筋肉細胞が変化した特殊な器官である電気器官を用いて、獲物を気絶させる能力を持つ。研究チームはこの仕組みに着想を得て、電流を流すことができるゼリー状の材料を開発した。これは、粘着性のレゴブロックのような層状構造を持つ。 このゼリー電池は、強い圧力で押しつぶされても元の形状を保持し、損傷を受けた場合でも自己修復する

    ゼリー電池。10倍に引き伸ばしても導電性そのまま、デンキウナギから着想【研究紹介】 - レバテックラボ(レバテックLAB)
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    Seamless 2024/07/19
    ハイドロゲルにイオンを電荷キャリアで使い塩成分を調整しゼリー電池(柔らかく伸びて強い)作成。ゲルは体内に入れても拒絶反応が少なく金属を使ってないため脳内に埋め込みに薬物投与の応用の可能性も
  • デジタル生命? Googleの研究者らが「自己複製するプログラム」の自然発生を確認【研究紹介】 - レバテックラボ(レバテックLAB)

    生命の起源と人工生命の研究分野は、生命の質とその発生過程を探求している。両分野とも、「非生命」の状態から「生命」がどのように生まれるかを問うている。生命が出現するほとんどの基質に共通する特徴の一つは、自己複製が始まると同時に、その系の動態が大きく変化することである。 しかし、自然界で自己複製体がどのように発生したかについていくつかの仮説はあるものの、自己複製体が出現するための必要条件については、まだほとんど解明されていない。 研究チームは、単純なプログラミング言語や命令セットを用いて、計算環境における自己複製能力を持つプログラム(自己複製プログラム)が自然発生する過程を詳細に観察し分析した。この研究の中心となったのは、「Brainfuck」(BF)という極めて単純な言語を拡張した「Brainfuck Family」(BFF)と呼ばれる言語環境である。BFFでは、64バイトの長さを持つ13

    デジタル生命? Googleの研究者らが「自己複製するプログラム」の自然発生を確認【研究紹介】 - レバテックラボ(レバテックLAB)
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    Seamless 2024/07/17
    言語BrainfuckやZ80の原始スープ環境を構築。2の17乗のプログラムが相互作用し自己修正するだけで自己複製プログラムが出現。これらが環境を支配し競争し共生する生命に似た振る舞いを見せた
  • Googleの「量子超越性」覆す。NVIDIAの「A100」2300個超を使って量子コンピュータ凌駕【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)

    2019年、Googleは自社の量子プロセッサ「Sycamore」が、古典コンピュータでは1万年かかるとされる計算を僅か数百秒で行ったと発表した。 具体的には、Sycamoreは、100万の量子回路サンプルを200秒以内で、また300万の量子回路サンプルを600秒以内でそれぞれ生成。当時世界最高性能のスーパーコンピュータであるIBMの「Summit」では、同じ結果を得るのに1万年かかると主張した。この「量子超越性」の主張は、量子コンピュータが特定の問題で古典コンピュータを圧倒的に上回ると示すものだった。 しかし、古典的コンピュータの性能向上により、その差は急速に縮まっている。2022年には、512個のGPUを使用し約15時間で同様のタスクが完了したとの研究が報告されている。そして今回の、中国の研究チームが、わずか14.22秒でタスクを完了させるのに成功した。 研究チームは、2304個ものN

    Googleの「量子超越性」覆す。NVIDIAの「A100」2300個超を使って量子コンピュータ凌駕【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)
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    Seamless 2024/07/05
    2019年にGoogleが自社の量子プロセッサ[Sycamore]の処理能力(200秒で計算)は古典スパコンでは1万年かかると主張(量子超越性)が2304個のA100で計算すると14秒と圧倒。消費電力効率でも圧倒
  • 「“折り紙”コンピュータ」。折り目で「0」と「1」を表現しNANDゲート実装【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)

    「“折り紙”コンピュータ」。折り目で「0」と「1」を表現しNANDゲート実装【研究紹介】 2024年6月27日 オーストラリアのメルボルン大学に所属する研究者が発表した論文「An origami Universal Turing Machine design」は、折り紙を用いて理論上の万能チューリングマシン(UTM)を設計する方法を提案した研究報告である。この研究は、理論的には折り紙によって、計算可能な任意の関数を計算できることを示している。 (関連記事:電力不要「“ゴム”コンピュータ」 伸縮により「0」と「1」をカウント) keyboard_arrow_down 研究内容 keyboard_arrow_down 研究評価 折り紙コンピュータは、紙の折り目でデータを表現し、コンピュータの基的な論理回路である「NANDゲート」を折り紙でつくることで構築する。NANDゲートの組み合わせにより

    「“折り紙”コンピュータ」。折り目で「0」と「1」を表現しNANDゲート実装【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)
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    Seamless 2024/06/27
    山折りと谷折りで2進数を定義しNANDゲートを作成,計算回路を構築。添付画像は論文著者が実際に折って作ったもの。無限の紙とメモリがあれば理論上は万能チューリングマシンが可能という。
  • 「週2在宅」で生産性落ちず、離職率3分の1減 社員1600人超対象に中国企業が実験【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)

    今回の実験の背景には、大学卒の社員を中心に在宅勤務が標準的な制度となり、出社日と在宅日を組み合わせたハイブリッド勤務が広がる一方で、生産性やイノベーション、キャリア形成への悪影響を懸念する経営者も多いという状況がある。そこでTrip.comは、航空運賃部門とIT部門の社員1612人(管理職395人と非管理職1217人)を対象に、ハイブリッド勤務の効果を検証することにした。 ▲実験中のオフィスにいるTrip.comの従業員 社員の基属性を見ると、平均年齢は30代半ばで、男性が65%を占める。学歴は全員が大卒以上で、修士号以上の保有者が32%に上る。平均在職年数は6. 4年で、従業員の48%に子供がいる。社員は、ソフトウェア開発やマーケティング、経理など多岐にわたる職種で構成されている。 実験では、週3日はオフィスで勤務し、水曜と金曜の週2日は在宅勤務を認めるハイブリッド方式を導入する。6か

    「週2在宅」で生産性落ちず、離職率3分の1減 社員1600人超対象に中国企業が実験【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)
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    Seamless 2024/06/18
    大手旅行代理店の社員1612人対象に週3通勤で水/金の週2在宅。満足度向上で離職率33%減。女性と長い通勤者が顕著な効果。書いたコード行数も減らず昇進等の人事評価も下がらず管理職も良い感想
  • 脳に注射で極小ゲルセンサーを埋め込む。 サイズ米粒以下、数週間後に溶解、中国の研究者ら発表【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)

    TOPコラム海外最新IT事情脳に注射で極小ゲルセンサーを埋め込む。 サイズ米粒以下、数週間後に溶解、中国の研究者ら発表【研究紹介】 中国の華中科技大学など所属する研究者らが発表した論文「Injectable ultrasonic sensor for wireless monitoring of intracranial signals」は、頭蓋内の生理学的信号を超音波でワイヤレスに計測できる、注射可能で生分解性のあるゲルセンサーを開発したとする研究報告である。このセンサーは脳の健康状態を監視するために使用され、数週間で体内にて溶解するという特徴を持つ。 ▲立方体の柔らかいゲルセンサーは注射針で脳内に注入する ▲米粒以下のサイズのゲルセンサー このセンサーは、各辺が2ミリメートルの柔らかいハイドロゲルの立方体であり、精密に配置された空気の柱によって構造化されている。非常に小さいため、大がか

    脳に注射で極小ゲルセンサーを埋め込む。 サイズ米粒以下、数週間後に溶解、中国の研究者ら発表【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)
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    Seamless 2024/06/10
    各辺2mmの立方体やわらかグミセンサー(米粒サイズ)を頭蓋骨を通過させて脳に注射針で注入。外から超音波でセンサーの変化を無線取得し脳健康を監視。18週間でほぼ完全に溶ける
  • ミニ脳16個入「バイオプロセッサ」 消費電力通常の100万分の1、APIでアクセス可能、研究者向けサブスクも【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)

    スイスのバイオコンピューティングスタートアップ企業「FinalSpark」の研究者らが発表した論文「Open and remotely accessible Neuroplatform for research in wetware computing」は、16個のヒト脳オルガノイド(人間の脳の幹細胞を培養して作られる小さな脳のような構造体)を組み込んだバイオプロセッサを提案した研究報告である。同社のプレスリリースによると、このプロセッサは、従来のデジタルプロセッサの100万分の1以下の消費電力を実現できるという特徴を持つ。 ▲電極と接続されている脳オルガノイド このプロセッサには、生体組織であるヒト脳オルガノイドを収容する4つの多電極アレイ(MEA)が使用されている。 各MEAには4つのオルガノイドが収容されているため、計16個の脳オルガノイドが組み込まれている。各オルガノイドは、電気刺

    ミニ脳16個入「バイオプロセッサ」 消費電力通常の100万分の1、APIでアクセス可能、研究者向けサブスクも【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)
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    Seamless 2024/05/31
    ヒト脳オルガノイド16個と電極32を接続したプロセッサ。月500ドルでこれに遠隔からPythonで電気刺激を与え神経活動を記録等できる。新鮮な培地入替は毎日してくれる。
  • 電力不要「“ゴム”コンピュータ」 伸縮により「0」と「1」をカウント【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)

    山下 裕毅 先端テクノロジーの研究を論文ベースで記事にするWebメディア「Seamless/シームレス」を運営。最新の研究情報をX(@shiropen2)にて更新中。 オランダのライデン大学と研究機関AMOLFに所属する研究者らが発表した論文「Controlled pathways and sequential information processing in serially coupled mechanical hysterons」は、ゴムを使った構造物を用いて、エレベーター、自動販売機、改札口、洗濯機などのデバイスに用いられる単純な電子計算タスクを実行できることを示した研究報告である。 従来の電子機器では、複雑な回路を構成する多数の要素を用いてデジタルビットによる計算が行われている。一方、研究チームは、細長いゴム素材を機械的なビットとして使用した構造体を組み立てることで、電子回路を

    電力不要「“ゴム”コンピュータ」 伸縮により「0」と「1」をカウント【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)
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    Seamless 2024/05/28
    2ビットや3ビットのバイナリカウンタとして電力なしで機能するゴムシステム。ゴムの伸縮状態で0と1の組み合わせを作り出して保存した情報を自動販売機や改札口などで使う単純な計算に活用できる。
  • スーパーマリオシリーズで「クリア不可能なコース」が作成できることを数学的に証明 米MITの研究者ら【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)

    米マサチューセッツ工科大学(MIT)に所属する研究者らが発表した論文「You Can’t Solve These Super Mario Bros. Levels: Undecidable Mario Games」は、任天堂のスーパーマリオシリーズの一部のゲームにおいて、プレイヤーがクリアすることが理論上不可能なコースを数学的に証明した研究報告である。 keyboard_arrow_down 研究内容 keyboard_arrow_down 研究結果 対象となったゲームは、「New スーパーマリオブラザーズ」シリーズ(オリジナル版、Wii、U、2)と、「スーパーマリオメーカー」1および2の全ゲームスタイル(スーパーマリオブラザーズ1、3、ワールド、New スーパーマリオブラザーズU、3Dワールド)である。 研究チームは、これらのゲームにおいて、ステージがクリアできるかどうかの判定が決定不可

    スーパーマリオシリーズで「クリア不可能なコース」が作成できることを数学的に証明 米MITの研究者ら【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)
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    Seamless 2024/05/24
    敵数の増減と0判定で表現するカウンターガジェットを利用し停止問題ほど難しいと示し決定不可能を証明。Newスーパーマリオブラザーズやメーカーで証明
  • 錠剤1個に複数の薬を混ぜて3Dプリント 薬剤ごとに時間差で溶解、ねらったタイミングで放出【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)

    錠剤1個に複数の薬を混ぜて3Dプリント 薬剤ごとに時間差で溶解、ねらったタイミングで放出【研究紹介】 2024年5月21日 英ノッティンガム大学に所属する研究者らが発表した論文「Enabling high-fidelity personalised pharmaceutical tablets through multimaterial inkjet 3D printing with a water-soluble excipient」は、最新の3Dプリンティング技術を用いて、パーソナライズされた医薬品としてオーダーメイド錠剤の製造に成功した研究報告である。この技術により、ひとつの錠剤の中に複数の薬物を組み込んだうえで、それぞれの薬剤を体内にて時間差で放出させることが可能になる。 ▲提案手法により3Dプリントした薬剤の外観 研究チームは、マルチマテリアルインクジェット3Dプリンティング(M

    錠剤1個に複数の薬を混ぜて3Dプリント 薬剤ごとに時間差で溶解、ねらったタイミングで放出【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)
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    Seamless 2024/05/21
    複数の薬物を組み込み1つの錠剤に3Dプリントできるオーダーメイド錠剤。狙った時間にそれぞれの薬物を体内で放出できる。
  • 食べるだけでアルコールを高速分解できるゲル エタノールと一緒に毎日投与されたマウスの内蔵ダメージ減【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)

    スイスのETH Zurich(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)などに所属する研究者らが発表した論文「Single-site iron-anchored amyloid hydrogels as catalytic platforms for alcohol detoxification」は、べるだけで血中アルコール濃度を大幅に低下させる、ゼリー状のハイドロゲルの開発について述べた研究報告である。 ▲血中アルコール濃度を低下させるハイドロゲルの外観 研究チームは、アルコール中毒の予防と治療に効果的な新しいアプローチとして、乳タンパク質由来のハイドロゲル「FeSA@AH」を開発した。ヨーグルトやチーズ製造時には、副産物としてホエータンパク質が発生する。このゲルは、ホエータンパク質のβ-ラクトグロブリンからつくられたナノファイバーと、鉄粒子により構成されている。 また、このゲルはアルコール

    食べるだけでアルコールを高速分解できるゲル エタノールと一緒に毎日投与されたマウスの内蔵ダメージ減【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)
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    Seamless 2024/05/16
    アルコールを急激に分解する食べる透明ゼリー。ホエーからスイス研究者が開発。10日間飲んだマウスが食べると血中アルコール濃度が55%以上低下。肝臓や腸の損傷も軽減
  • 炎症反応を脳や体が制御する仕組みを解明、Nature誌に掲載 コロナ後遺症の治療法につながる可能性も【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)

    Nature誌で今回発表された研究によると、脳幹の孤束核にあるDBH(ドーパミンβ水酸化酵素)という物質を作り出す細胞が全身の炎症を監視し、サイトカインを調節することで炎症を抑制する役割を持つことを発見した。この細胞が、体の末端から送られてくる免疫シグナルを感知し、炎症を促進したり抑制したりする指令を送り返しているという。 研究チームは、マウスの腹腔内に細菌の成分(LPS)を注射して炎症反応を引き起こし、脳幹や血中サイトカインを観察した。すると、炎症反応は脳と体をつなぐ迷走神経を通り、孤束核が活性化した。 さらに、薬物を使ってこれらの細胞を活性化させると、マウスの血中の炎症性物質が減少した。一方、これらの細胞の働きを抑制すると、免疫反応が制御不能になり、炎症性物質が通常の約3倍も増加した。 また、迷走神経に、炎症を促進するシグナルに反応する細胞と、炎症を抑制するシグナルに反応する細胞が分か

    炎症反応を脳や体が制御する仕組みを解明、Nature誌に掲載 コロナ後遺症の治療法につながる可能性も【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)
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    Seamless 2024/05/08
    免疫システムを適切に調整してた司令官は脳幹の孤束核(内のDBH)と発覚。この細胞を抑制すると免疫システム崩壊で炎症暴走。逆に活性化で炎症が減少。自己免疫疾患に応用へ
  • プログラマーがソースコード内に書いた「アスキーアート」図2000点以上を収集 使われ方を分析しデータベース化【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)

    米カリフォルニア大学サンディエゴ校に所属する研究者らが発表した論文「Taking ASCII Drawings Seriously: How Programmers Diagram Code」は、ソースコード内で使用するアスキーアート(ASCII art)を収集し分析した研究報告である。 ▲ソースコード内で活用されたアスキーアートの一例 keyboard_arrow_down 研究背景 keyboard_arrow_down 研究内容 オープンソースのソフトウェア開発では、プログラマーがコードの中にアスキーアートを使って図を描き、アイデアを視覚的に表現することがよくある。アスキーアートはコードや自然言語では表現しにくい概念を視覚的に明快に説明でき、またコードよりも詳細度は低いものの、コードを理解するうえで「サムネイル」のような役割を果たす。 こうしたアスキーアートは、実際のソフトウェア開発

    プログラマーがソースコード内に書いた「アスキーアート」図2000点以上を収集 使われ方を分析しデータベース化【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)
    Seamless
    Seamless 2024/04/30
    Linux等から実際のアスキーアート2156点を収集,7種に分類,リスト化。作者9人にインタビュし,数ヶ月後の自分自身がコードを思い出す為等描く意味が5つとわかった
  • 「Wikipediaっぽい記事」を自動生成できるAIシステム「STORM」 米スタンフォード大学が開発【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)

    米スタンフォード大学に所属する研究者らが発表した論文「Assisting in Writing Wikipedia-like Articles From Scratch with Large Language Models」は、AIモデルを使い、Wikipedia風の記事を生成するシステムの開発に関する研究報告である。GitHubのリポジトリはこちら。 ▲STORMは、記事にしたいワードから網羅的かつ深い内容の記事を生成することができる。 近年、大規模言語モデル(LLM)は文章生成タスクにおいて目覚ましい性能を示している。しかし、Wikipediaのような網羅的かつ内容の深さを備えた記事を一から生成することは、依然として挑戦的な課題である。記事の生成には、事前の調査やアウトラインの作成など、執筆前の段階における準備が重要な役割を果たすが、従来の研究ではこの点に着目したものは少ない。 この研

    「Wikipediaっぽい記事」を自動生成できるAIシステム「STORM」 米スタンフォード大学が開発【研究紹介】 レバテックラボ(レバテックLAB)
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    Seamless 2024/04/25
    書いて欲しいワードに関連する様々な既存Wikipedia記事を収集分析。その専門家と対話し詳細を吟味。収集した情報でアウトライン作成。執筆。すぐ試せるプレビュ等GitHubで公開中。
  • ブラックホール内部の量子状態をもとにエントロピーを計算 ホーキング博士の理論と一致【研究紹介】

    山下 裕毅 先端テクノロジーの研究を論文ベースで記事にするWebメディア「Seamless/シームレス」を運営。最新の研究情報をX(@shiropen2)にて更新中。 米ペンシルベニア大学などに所属する研究者らが発表した論文「Microscopic Origin of the Entropy of Astrophysical Black Holes」は、ブラックホール内部をモデル化し、それらの状態の数を数え上げる式を導き出し、ブラックホールの総エントロピーを計算した研究報告である。 ▲論文のトップページ スティーブン・ホーキング氏とヤコブ・ベッケンシュタイン氏は1970年代に、ブラックホールはエントロピーを持つこと、そしてそのエントロピーがブラックホールのホライズンの面積に比例することを発見した。しかし、統計力学の観点から、このエントロピーがブラックホール内部のどのような微視的状態の数に対

    ブラックホール内部の量子状態をもとにエントロピーを計算 ホーキング博士の理論と一致【研究紹介】
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    Seamless 2024/04/09
    ブラックホール内をモデル化,重複を考慮して内部の膨大な数の微視的状態を数え上げる式を導き出し総エントロピーを計算し解釈。結果ホーキング・ベッケンシュタインの理論と一致。
  • 重力を媒介する未発見の粒子「重力子」に似たものが見つかる Nature誌で論文発表、半導体使った実験で【研究紹介】

    TOPコラム海外最新IT事情重力を媒介する未発見の粒子「重力子」に似たものが見つかる Nature誌で論文発表、半導体使った実験で【研究紹介】 中国の南京大学、米コロンビア大学、ドイツのミュンスター大学、米プリンストン大学に所属する研究者らが発表した論文「Evidence for chiral graviton modes in fractional quantum Hall liquids」は、重力を媒介すると考えられている「重力子」に似たものを半導体から発見した研究報告である。 ▲論文のトップページ(スクリーンショット画像) アインシュタインの一般相対性理論によると、重力は時空の歪みによって生じるとされる。一方、量子力学の枠組みでは、力を媒介するのは粒子であり、重力の場合は「重力子」と呼ばれる仮説上存在する粒子が媒介すると考えられてきた。しかし、長年の探索にもかかわらず、宇宙空間で重力

    重力を媒介する未発見の粒子「重力子」に似たものが見つかる Nature誌で論文発表、半導体使った実験で【研究紹介】
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    Seamless 2024/03/29
    未発見だが量子力学では重力を伝えるための粒子(重力子)があるはずと仮定している。今回半導体の実験から重力子に特有なスピン2を持つ集団励起モードが発見された。
  • OSSプロジェクト「Devika」登場 全自動でゲームもつくれる完全自律型AIエンジニア「Devin」超え目指す【技術紹介】

    AIソフトウェアエンジニアを提供するオープンソースのプロジェクト「Devika」がGitHubで公開された。これはAIベンチャー「Cognition」が開発し2024年3月12日に公開した、ソフトウェア開発のための自律型AIエンジニア「Devin」をモデルに、オープンソース版の提供を目指すプロジェクトだ。 Devinは、従来の大規模言語モデル(LLM)やコーディング特化型モデルが実行可能。テキストからのコード生成やバグの特定などの作業支援だけではなく、ゲームなどのソフトウェア開発が全自動でできるとの特徴を持つ。 keyboard_arrow_down プロジェクト背景 keyboard_arrow_down プロジェクト内容 Devinは、独自のコマンドライン、コードエディター、ブラウザを持ち、APIドキュメントを参照しながら、開発プロジェクトを自律的に構築する。エラーが発生した場合は、デ

    OSSプロジェクト「Devika」登場 全自動でゲームもつくれる完全自律型AIエンジニア「Devin」超え目指す【技術紹介】
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    Seamless 2024/03/26
    コード生成,デバック,デプロイなど全自動でソフトウェアが作れる自律生成AIエンジニア「Devin」のオープンソース版「Devika」GitHubに登場。
  • 科学論文の査読にLLMが使われている?誤字修正目的の範囲を超えての使用も スタンフォード大など調査【研究紹介】

    研究者らはLLMが使用されているかを調査するために、AIによって生成または修正されたコンテンツを効率的に調査するための新たなフレームワークを開発した。個々のテキストがAIによるものか人間によるものかを判定する従来のAIテキスト検出手法とは異なり、このフレームワークでは、テキスト全体(コーパス)の中でAIによるものがどのくらいの割合を占めているかを推定することに焦点を当てている。 具体的には、人間の専門家が書いた査読(以下、人間レビュー)とLLM(ここではGPT-4を使用)が生成した査読(以下、AIレビュー)を参照データとして使い、それらのデータから推定された単語の出現分布を比較することで、実際の査読コーパスにおけるLLMの使用割合を推定する。 ▲提案フレームワークの概要 実験では、2018年から2024年までのICLR、NeurIPS、EMNLP、CoRLなどのAI関連のトップカンファレン

    科学論文の査読にLLMが使われている?誤字修正目的の範囲を超えての使用も スタンフォード大など調査【研究紹介】
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    Seamless 2024/03/21
    AI系会議複数ではChatGPT公開の2022年から生成AIが好きな形容詞が査読で多用(最大16,9%上昇)されるようになった。Nature誌だけは上昇なし。査読に自信がないや締切間近かで使われる傾向が高い。