英語学習において、外来語として定着しているカタカナ単語ほど怖いものはない。日本人が長く使っているうちに、英語圏での本来の意味とかけ離れてしまっていることがよくあるからである。例えば、「diet」(ダイエット)はもともと「食事療法」の意味で、この言葉が日本に入ってきた時は、その意味で使われていた。しかし、次第に「食事療法」の意味だけでなく、「身体トレーニング」の意味でも使われるようになった。 数年前に流行した「巻くだけダイエット」や「歩くだけダイエット」などの「~~だけダイエット」という使い方はその典型だが、英語圏では変に思われる。また、「チャレンジ」という言葉は、日本では「(何かに)挑戦する」という意味合いでもっぱら使われているが、英語圏では微妙に違う。「challenge」は、動詞であれば「(誰それに)挑む」、名詞であれば「難題」という意味で使うことが多い。日本人のイメージする「チャレ