沈黙が謎をよんでいる。 先週、グループ企業再編の正当性をめぐって、中国の電子商取引(EC)最大手アリババ・グループと、同社に43%出資する米インターネット大手ヤフーの対立が表面化した。アリババが子会社の所有権を別会社に譲渡した一件を「知らされていなかった」と主張する米ヤフーに対し、アリババは「知らなかったはずなどない」と反論。両社の主張がまったく食い違う異例の事態となっている。 ソフトバンクは何を秘めているのか? 5月15日、両社は関係修復に向けた共同声明を発表し、事態は収束に向かい始めたかに見える。だが、ことの真相はいまだ明らかになっていない。 アリババに30%を出資し、真実を知るはずのソフトバンクは、なぜ沈黙を守り続けているのか。不気味な静けさが騒動の謎を深め、様々な憶測をよんでいる。 現時点の各社の主張を検証してみると、米ヤフーとアリババのどちらの主張が正しかったとしても、ソフトバン