[上海 8日 ロイター] - 中国共産党の中央規律検査委員会は7日夜、福建省の蘇樹林省長(53)を「重大な規律違反」の疑いで調査していると発表した。同氏は国有石油大手、中国石油化工集団(シノペック) の元董事長で、2011年から福建省長を務めている。 同委員会は詳細を明らかにしなかったが汚職容疑とみられる。 中国メディア財新に複数の関係者が語ったところでは、蘇氏の容疑はシノペックに対する調査に関連しているもようだ。 同氏は以前、中国石油天然ガス(ペトロチャイナ) の親会社である中国石油天然気集団(CNPC)の幹部も務めており、共産党指導部の中で台頭している1人と見られていた。 汚職撲滅を掲げる習近平指導部は「石油閥」を標的にしており、CNPCは失脚した最高指導部の元メンバー、周永康・前政治局常務委員の権力基盤でもあった。 私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
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