週刊少年ジャンプ原作のアニメ化作品は、1973年に日本テレビ系列で放送された『侍ジャイアンツ』以来7年半ぶりとなる。東映動画(現・東映アニメーション)よりテレビアニメ化された『Dr.スランプ』は高視聴率を記録して、「んちゃ!」「バイちゃ!」などの流行語を生み出してブームとなった[2][3]。 キャラクター商品は空前の売上げを記録し[4]、放送したフジテレビの1980年代の躍進も1981年4月の編成で登場した本作の高視聴率から始まったとされる[5]。原作についても単行本の大幅な部数増やキャラクター商品による版権収入など相乗効果を生み出し、集英社そのものの業績にまで影響を及ぼすほどの規模であった。 原作掲載誌『少年ジャンプ』編集長の西村繁男はそれまでテレビ化に消極的な方針を取っていたが、本作以後はアニメ化に積極的になり、後続の諸作品についても次々とアニメ化されてゆくこととなる[6][7]。本作