「お前がいた地球には月がいくつあった?」 「何バカなこと言ってるんだ。2つに決まっているだろう?」 「!!」 SF系というか昨今の「なろう系」と呼ばれるライトノベル(語源はこちら)でよくある、パラレルワールドから転生してきた登場人物が、自分の常識が通用しない理由に気付くシーンである。 2021年3月期の国内自動車メーカーの決算は、トヨタ自動車(以下トヨタ)だけが明らかに異世界転生系である。それもいわゆる「主人公補正強すぎ系」。これでピンと来ない人には、どう言えば分かりやすいだろうか? 米メジャーリーグで、ほぼ前代未聞の「一流投手で主力打者」という二刀流を掲げ、米国野球史を書き換える歴史的活躍を続ける大谷翔平が、能力そのままでパラレルワールドの日本に転生して小学生に。 当然のごとく、投げても打っても大活躍。リトルリーグのあらゆる強豪チームを、彼らに付き添うお母さんたちが泣き崩れるほどになぎ倒