大正末期から昭和初期にかけて造られ、東洋最古の地下鉄トンネルとなる東京メトロ銀座線の浅草〜新橋間の土木構造物が、建設業や官庁などでつくる土木学会(東京都新宿区)から平成20年度の「選奨土木遺産」に認定された。国内で初めてH型鋼を大量に使用した鉄鋼框(かまち)構造を採用したことや、末広町〜神田間の神田川の川底を通過するトンネルなど貴重な土木構造物が多く存在することが認定理由という。 11月18日に土木学会から認定書と銘板が贈られ、浅草、上野、新橋の3駅に設置される予定だ。東京メトロは「国内初の地下鉄として多くの技術的な挑戦があったと思うが、今もなお現役として活躍する銀座線を改めて評価していただきうれしく思う」と喜んでいる。 【関連フォト】開業当時の様子を再現した1000形電車の車内 銀座線は渋谷〜浅草間の14.3キロ。民営の東京地下鉄道が昭和2〜9年に浅草〜新橋間8.0キロを開業。同じ