シンガポールのチャンギ国際空港で4日、エンジントラブルを起こして緊急着陸したカンタス航空のエアバスA380=AP。4基のエンジンのうち1基が破損した 【シンガポール=塚本和人】オーストラリアのカンタス航空のエアバスA380が4日午前、シンガポール・チャンギ国際空港を離陸して間もなく、エンジントラブルを起こした。同空港に引き返して緊急着陸したが、4基のエンジンのうち左側の1基が大きく破損し、焼け焦げた跡もあった。乗員乗客466人にけがはなかった。シンガポールなどの航空当局が、エアバス社などと原因を調べる。 A380は全幅約80メートルの総2階建てで、最大800席を設置できる世界最大の最新鋭旅客機。豪華な内装から「空飛ぶホテル」とも呼ばれる。 同航空は4日、6機ある同型機の運航を一時停止すると発表。日本では独ルフトハンザ航空やエールフランス、シンガポール航空が成田便で同型機を使用している