都立高校入試の男女別定員制の撤廃を求め、文科省で会見した弁護士ら(2021年6月28日、弁護士ドットコム撮影) 全国で唯一、男女別定員制が導入されている都立高校の一般入試。その合格ラインが男女で大きく異なっていることから、制度の見直しを求める声が高まっている。 都立ナンバーワン・日比谷高校 2018年には、複数の大学の医学部入試で、女子の合格ラインを男子に比べて厳しくしていたことが発覚し、元受験生らが大学を相手取り、訴訟を起こしている。 その弁護団の有志が、都立高校の入試に関する意見書を公表し、東京・霞が関の文科省で6月28日、記者会見を開いた。 弁護士らは、都立高校の入試の男女別枠について医学部不正入試と同根であり、「憲法や教育基本法に違反する許されない性差別」と指摘し、制度の撤廃を求めている。 ●「女子差別だけでなく、一部男子とっても不利な制度」 意見書によると、都立高校の合否は、基本