急速に発達した低気圧の影響で、17日は全国的に風が強く、北海道では吹雪や高潮の被害が出た。北日本などでは18日まで荒天が続く見込みで、気象庁が警戒を呼びかけている。 気象庁によると、最大瞬間風速は、北海道根室市で午前5時前に39・9メートル、静岡県南伊豆町の石廊崎で午前3時前に32・6メートル、東京都三宅村で午前2時過ぎに32・5メートルを観測。北海道東部の十勝地方では17日午前11時までの24時間降雪量が約70センチになり、高知市や熊本市などで初雪を観測した。 北海道は、気圧の低下と強風により高潮が発生。根室市では海水が市街地に流入し、730世帯約1500人に避難勧告が出された。別海(べつかい)町でも高潮で午前9時過ぎに97世帯267人に避難指示が出た。知床半島の斜里(しゃり)町ウトロ地区では、雪で国道334号が未明から通行止めになり、旅行客ら約30人が孤立状態になった。苫小牧市で強風で