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2018年10月27日のブックマーク (2件)

  • Galleの本棚 野崎まど 『know』 読了

    読んでいて頭に浮かんだのはテッド・チャンの短編『理解』だった。あれは超人的で読者にも理解不能なまでの理解力を得た人間同士の対決がその超人の視点によって描かれた作品なので、作とはまったくの別物なのだが。 今年は野崎まどのをすべて読んだが、やはりこの人は超人を書くのが抜群に上手い。読むまではミステリ作家なイメージがあったけど、読み終わってみるとこの人がSFを書くのは必然だったように感じる。このには二人の天才が登場する。一人は世界を革新させ、すべてのシナリオを書いた天才<道終・常イチ>、もう一人は道終・常イチの娘であり、すべてを知る少女<道終・知ル>。前者はわかりやすい天才だ。常人とは想像力が違う。主人公に道を示して、その14年後のことまで予想をつけてすべてを準備した。情報材による現実のほぼすべてを情報化しネットワーク化して、それを使用するために人間の脳に取り付ける電子葉を開発した。後者の

    Snowowl
    Snowowl 2018/10/27
  • [感想]テッド・チャン「あなたの人生の物語」その1

    全部読み終えてから感想を書くには、あまりにも増田のスペースは小さすぎる ってなりかねんと思ったのと、都度書かないとそのときの感動を残せないと思ったから、 ちょっとずつ書く まずはじめに、これまでホッテントリに上がってくるようなSFの古典とか名作とか言われてるのにちょこちょこ手を出してきたけど、その中でこれが一番だった 海外作家で設定厨に堕してなくてSFのエッセンスとエンタメの快楽を同時に最小限の文章で表現できている人に初めて出会った やっぱSFは読み慣れてない人は短編から手を出すべきなんだな 下手に長編読んでもげんなりするし失敗したときのダメージがでかい まだ全部読んでないし、これ以外のSFも2桁に届かないくらいしか読んでないけど、SFに手を出すなら、海外作家ならこれ、国内なら小川一水の老ヴォールの惑星を推す(星新一は別格として)。 SF警察に取り合うつもりはまったくないけど、小説というか

    [感想]テッド・チャン「あなたの人生の物語」その1
    Snowowl
    Snowowl 2018/10/27