東京禅センター主催、花園大学・佐々木閑教授プレゼンツのセミナー 「科学と仏教の接点」第7回に行ってきた。 毎回、いろいろな科学分野の先生をゲストに招いてお話を聞くのだが、 今回のゲストは東工大・理学部物理学科の細谷暁夫教授。 ついに出たっ「量子力学」である。 というのは、「量子力学と仏教は似ている」という論調が一時期はやって、 量子力学によって仏教の正しさが証明された、ぐらいの勢いの人もいて、 個人的には、なんだか眉唾な論調だなあ、と思っていたのだった。 仏教だけでなく、老子関係の人からオカルトの人まで、 量子力学で「我が意を得たり」と盛り上がったようである。 でも、このセミナーは、そういう話ではない。 世界に対するさまざまな見方を知ることで、 私たちの”常識(または迷妄)フィルター”をいっぺん解除してみよう、 というストイックな態度で、9割は科学の話で終わる。 何年か前に、NHKで般若心