【バンダルスリブガワン時事】岸田文雄外相と韓国の尹炳世外相は1日午後(日本時間同)、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合が開かれているブルネイの首都バンダルスリブガワンで会談した。両外相は、未来志向の関係構築のため、日韓が協力することを確認した。一方、尹外相は「歴史認識が重要だ」と指摘、従軍慰安婦問題などを念頭に日本側をけん制した。 日韓外相会談は安倍晋三、朴槿恵の両政権発足後初めてで、島根県・竹島や歴史認識の問題で冷え込んだ両国関係改善へのきっかけとしたい意向だ。「歴史」に言及した尹外相に対し、岸田外相は安倍政権の歴史認識に関する姿勢を説明した。 会談では、北朝鮮の核・ミサイル問題への対応も協議。米国も加えた日米韓3カ国で緊密に連携していく方針を確認したとみられる。