7月6日、中国人留学生(27歳)が不正アクセス禁止法違反で逮捕された。「カカクコム」を含む14社のWebサイトから、52万件にのぼる個人情報を盗んだと見られている。その際に用いたのは「SQLインジェクション」と呼ぶ手口。この手口による被害は、企業Webサイトで急増している。その現状をラックの三輪信雄社長に聞いた。 Q SQLインジェクションによる攻撃が増えているのはなぜか。 A SQLインジェクションという手法自体は以前から知られているが、攻撃件数は2004年秋ごろから急増した。これは2004年10月ごろに、中国でSQLインジェクションを用いた攻撃用ツールが出回ったためだ。SQLインジェクション攻撃が可能な、脆弱性を抱えたサイトを調べるツールや、そういったサイトを簡単に攻撃できるツールなどが公開されたのだ。ツールの使い方さえ分かれば、Webサーバーの背後で動いているデータベースに不正なデー
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