2010年2月7日のブックマーク (1件)

  • 地元志向と社会的包摂/排除(轡田竜蔵)

    151 地元志向と社会的包摂/排除 ―地方私立 X 大学出身者を対象とする比較事例研究― 轡田竜蔵 (吉備国際大学) 1 問題の所在 1.1 地元志向現象 「地方の若者」の労働環境の悪化が、問題となっている。 新卒求人倍率における大都市圏と地方圏の格差ははなはだしい。また、産業構造の差異も 大きい。地方では大都市のように IT 化やサービス経済化によって雇用が広がることもなく、 大都市以上に公共事業の縮小や産業空洞化の深刻な影響を受けており、いわゆる「地域経 済の衰退」が懸念されて久しい。さらには 2008 年秋に起きた金融危機の影響は、相対的に ましとも言われた製造業の集積地域にも打撃を与え、若者の雇用にはかりしれない悪影響 を及ぼしている。 このような状況のなかで「地元就職」にこだわることは、就業上の選択肢を狭めること にもなりかねない。それにも拘わらず、多くの統計データは、若者の地

    Sucker
    Sucker 2010/02/07
    "調査結果から見えてきたのは、決して明るくない自分の将来展望を語りながら、それでも「地元生活」がもたらすささやかな包摂の感覚によって、ぎりぎりのところで自らの存在を支えている当事者のリアリティであった"