2012年05月23日14:13 カテゴリテクニカル ICRPの線量基準は1000倍以上の過大評価 一昨日の記事で紹介したMITのレポートが、意外な大反響を呼んでいる。ICRPの線量基準がリスクを過大評価しているという批判は、当ブログでも何度も紹介しているが、今回は遺伝子工学を使った厳密な分析手法でこれを検証し、少なくとも1000倍の過大評価であることを示した点に意義がある(テクニカル)。 上の図は原論文の図2だが、Bが10.5cGy(=105mSv)の放射線を5週間にわたって照射した場合の染色体異常(右)を通常のDNAと比べたもの、Cは同じ量の放射線を一度に照射したDNA(右)を通常と比べたものだ。Bでは変化がないが、Cでは染色体異常が2倍以上に増えている。Bは年間線量に換算すると1050mSv、つまりICRP基準の1050倍である。 Togetterでも何人かの専門家が論評しているが、
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