「ナノテクノロジーを用いて新しい医薬品を創出し、人々の健康とQOL(生活の質)の向上に貢献する」ことを経営理念として掲げ、主にがん領域における新規の抗がん剤を開発しております。 世界に先駆けて超極小サイズのカプセル(ミセル化ナノ粒子)中に薬物を封入したDDS製剤を開発し、できるだけ多くの抗がん剤をがん病巣部へ伝達して効果を発揮し、正常組織へのダメージを最小限に抑えること、ならびに血液内での薬物単独濃度を必要以上に上げないようにして有効濃度を保ち、副作用を軽減する技術を有しております。その薬物伝達方法は多種有しておりますが、ナノ粒子の内殻および外殻を工夫することにより、がん細胞に付着したり、がん細胞に取り込まれたり、がん細胞内で薬物を放出させたりすることができます。
ガン細胞だけに作用することで、副作用を大幅に軽減する──。ガンの患者にとっては福音となりそうなこんな抗ガン剤の開発に挑んでいる社員30人ほどの会社がある。創薬ベンチャーの「ナノキャリア」(千葉県柏市)だ。 ガンはDNA(デオキシリボ核酸)の突然変異によって細胞の増殖に対する制御が失われ、細胞が無制限に増殖する病気。細胞が増殖する際に大量の栄養が消費されて体が衰弱したり、臓器の細胞がガン細胞に置き換わって機能不全に陥ったりする。その結果、生命が脅かされる。 既存の抗ガン剤のほとんどは、ガン細胞の増殖を阻止することでガンの進行を食い止める。ただし、ガン細胞だけでなく正常な細胞にも作用して細胞の置き換えを阻止するので、髪の毛が抜けたり、ひどい吐き気を催したりといった副作用を引き起こす。 もしガン細胞だけを狙い撃ちできれば、副作用を抑制して薬効を高めることが可能だ。ナノキャリアはそうした抗ガン剤の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く