一時1バレル76ドルと約4年ぶり高値を付けた後、40ドル台半ばまで急落した2018年の原油相場。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国は19年も協調減産を続けることで合意し、相場の下支えを…続き 米利上げ路線 岐路に FRB、来年2回に減速へ 中東に空白、世界のリスク [有料会員限定]
10月1日、松下電器産業はパナソニックへと社名変更を遂げた。業績への即時的な効果はないが、創業家との決別を宣言したことで会社の透明性を高める結果になったといえよう。 同社は、2001年度に創業以来の大赤字を計上して以来、事業ドメインの改革などを実施し、業績回復を果たした。だが、第2四半期以降、米国経済の減速による消費の冷え込みや、素材価格高騰の影響を受け、業績のモメンタムは悪化しつつある。ただし、コスト削減に対する飽くなき努力、北米販社を事業ドメインの傘下に置くなどの変更が奏功し、同業他社との相対比較では絶大な安心感を保持している。 今後の同社の課題は、ビジネスモデルをいかに変えるかだろう。大局的な見方をすれば、同社のビジネスモデルは、創業以来変わっていない。すなわち、成長事業(製品)が規模のメリットを創出、水道哲学の実践を通じてコストを下げ、他社を駆逐して利益を創出するというものだ。 こ
説明会は大阪会場と東京会場を衛星中継して行われた。大阪会場には取締役経理財務担当の上野山実氏が登壇した。 パナソニックは,2008年度(2008年4月~2009年3月)の業績予想を下方修正した件で(PDF形式の発表資料,Tech-On!関連記事1)2008年11月27日,報道関係者や投資家向けに説明会を開いた。「(2008年)10月後半から金融危機の影響が実体経済に広がり,当社の収益も悪化した」(取締役経理財務担当の上野山実氏)と修正の背景を説明した。 同社の業績は,上期(2008年4月~9月)はほぼ計画通りに推移したが,下期(2008年10月~2009年3月)は売上高で6540億円,営業利益で2480億円,当初計画をそれぞれ下回る見込み。「第2四半期(2008年7月~9月)からカー・エレクトロニクスやFA機器,電子部品などB to B事業は減速していたが下期に入って民生向けでも消費マイン
11月7日、資本・業務提携の協議を始めると正式に発表したパナソニックと三洋電機。パナソニックは今後、ゴールドマン・サックスなど三洋の大株主金融3社が持つ優先株の取得に向けて、本格交渉を開始。条件が折り合えば、来年春までに三洋株の過半を取得し、子会社化する。 同日午後7時から大阪で行われた共同会見では、「買う側」であるパナソニックの大坪文雄社長に質問が集中。同社長は「厳しい経済環境の中で成長を実現するためには、グループの中にもっと成長のエンジンが欲しい」と買収の意図を語り、三洋が得意とする充電池や太陽電池を有望な成長分野として例に挙げた。 パナソニック以外も検討 その会見に先立つこと4時間前、大阪・守口市の三洋本社。佐野精一郎社長は課長職以上の幹部社員を1階の大会議場に集め、子会社化を決めるに至った経緯を詳細に語った。説明は30分近くに及び、その模様は全国各地の事業所にも同時中継された。
パナソニックが三洋電機買収に動き出した。 現在、三洋の実質的な経営権は、大量の優先株を保有するゴールドマン・サックス(GS)、大和証券SMBC、三井住友銀行の金融3社が握っている。パナソニックは3社と株式取得に向けた交渉を開始。価格が折り合えば、来年初旬にも三洋株の過半を取得して子会社化する。関係者らによると、パナソニックの大坪文雄社長と三洋の佐野精一郎社長が10月に会談。すでに両社首脳の間で子会社化について大筋合意した。 三洋は不良資産問題が次々と顕在化し、2004年度から2年連続で2000億円規模の巨額赤字を計上。06年春に金融3社に3000億円の増資を行い、命拾いした経緯がある。優先株は普通株に転換できる契約で、すべて転換すると総株式数の7割を占める。その優先株の出口問題が、再編の火種となった。 狙いは三洋の電池事業 「2010年度までは売却しない確約をいただいた」。昨年春に創
11月7日、パナソニックと三洋電機は、パナソニックが三洋電を買収し、子会社化することで合意したと発表。写真は4日、東京にある家電量販店で撮影(2008年 ロイター/Toru Hanai) [大阪 7日 ロイター] パナソニック6752.Tと三洋電機6764.Tは7日、パナソニックが三洋電を買収し、子会社化することで合意したと発表した。パナソニックは、三洋電が得意とする太陽電池や繰り返し使える二次電池など環境製品分野の強化を狙う。 パナソニックは今後、子会社に向けた株式買い取りで、三洋の大株主である三井住友銀行など金融3社との交渉を本格化させる。 パナソニックの大坪文雄社長と三洋の佐野精一郎社長は7日午後7時から大阪市内で記者会見した。大坪社長は三洋電の買収に動いた理由について、「(太陽電池などエネルギーを生み出す)『創エネ』分野では三洋電機と当社の事業、技術を組み合わせた総合力が発揮できる
いずれも、持続的なエネルギー供給や地球温暖化問題の解決に向け高い市場成長が期待されると同時に、大量生産と製品価格の大幅な低下が求められる分野だ。パナソニックの創業者である故松下幸之助氏は、製品を安価かつ大量に供給する「水道哲学」を提唱。三洋買収により、パナソニックは21世紀型の水道哲学に道筋をつけたとも言える。 <経営理念が競争力の源泉> 水道哲学は、幸之助氏が「生産者の使命は、貴重なる生活物資を水道の水のごとく無尽蔵たらしめること」と説いたことに由来する。幸之助氏はこの哲学を1932年(昭和7年)5月、大阪市内で開いた会合で社員に伝えた。ちなみに、この会合で司会進行役を務めていたのが、幸之助氏の義弟で、松下電器専務を経て戦後に三洋電機を創業した故井植歳男氏だった。 パナソニックは10月1日に社名を変更したが、水道哲学は「現在でも当社の経営理念を構成する要素」(パナソニック関係者)という。
図4 売上高および営業利益における各セグメントの構成比。前年度同期と比べて,アプライアンス部門が増加しているという。 パナソニックは2008年度中間期(2008年4~9月)の決算を発表した(発表資料)。売上高は前年同期比4%減の4兆3437億円,営業利益は同4%増の2282億円となり,7年連続の増益を達成した。2007年8月に連結子会社でなくなった日本ビクターの売上高分と為替の影響を除いた実質ベースでは,売上高は同4%増に相当するとしている。増益の要因として,(1)オリンピック商戦が順調に推移し,薄型テレビの販売台数が同55%増の488万台と伸びたこと,(2)BRICsおよびベトナムで家電などの販売額(現地通貨ベース)が同25%増と伸びたこと,(3)原料高騰に対して原価低減策を進めていること,を挙げる。 セグメント別には以下の通り。プラズマ・テレビなどのAV機器を扱う「デジタルAVCネット
[東京 2日 ロイター] パナソニック6752.T(旧社名:松下電器産業)が、経営再建中の三洋電機6764.Tを子会社とすることで、両社首脳が基本合意したことが2日、わかった。 複数の関係筋が明らかにした。パナソニックは三洋電機の資産査定に着手し、具体的な買収金額を提示する見通しだ。 複数の関係筋によると、パナソニックの大坪文雄社長と三洋の佐野精一郎社長は10月中に会談し、パナソニックが三洋電機を子会社化することで合意した。近く正式発表される見通し。 基本合意を受け、パナソニックは米ゴールドマン・サックスGS.Nなど三洋電の大株主である金融3社から株式買い取りについて、金額面などでの交渉を本格化させる。パナソニックは三洋電の資産査定を行ったうえで、3社に対して買収価格を正式に提示する。現在までに、パナソニックが打診している買収価格は金融3社の条件と折り合っていない模様で、関係者の間には交渉
[東京 28日 ロイター] パナソニック6752.T(旧社名:松下電器産業)は28日、2008年4─9月期の連結業績(米国会計基準)を発表した。営業利益は前年同期比3.7%増の2281億円、当期利益は22.2%増の1284億円だった。 薄型テレビや白物家電が好調で、当期利益は上半期としては過去最高だった。 一方、09年3月期の通期業績予想は営業利益5600億円(前年比7.8%増)とする当初予想を据え置いた。据え置いた営業利益予想はロイターエスティメーツによる主要アナリスト20人の予想平均値5328億円を上回った。 同社は、09年3月期の通期予想について第3四半期(08年10─12月期)の業績を見極めて判断したいとしている。会見した上野山実取締役は「為替や株価が激しく揺れている中で、確度の高い業績見通しは極めて難しい。中途半端に(情報)発信するのはかえって市場の混乱を招く」と述べた。通期では
創業者は「松下電器が遵奉すべき精神」として、「産業報国」「公明正大」「和親一致」「力闘向上」「礼節謙譲」「順応同化」「感謝報恩」の7つを挙げていた。「七精神」と呼ばれるこの理念は、国内社員のほとんどがそらんじており、松下の経営の根幹をなすものだ。今年4月以降、既に15カ国語への対応を終え、現在はヒンディー語とアラビア語の翻訳版を作成中という。 もちろん、これまでも海外拠点の幹部らには経営理念の研修があったが、社員1人1人まで浸透しているとは言い難かった。海外の幹部層の現地採用も進み、「もっと経営理念を理解したいという声が高まってきた」(人材開発カンパニーの松本潤社長)という。 ただ、「産業報国の精神」を「Contribution to Society」と訳しているが、これだけではピンとこない。そこで、7精神それぞれの解説を併記した。例えば「産業報国の精神」については、「私たちの真の使命は、
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