日本の就活スタイルは、学生たちが一斉に「よーい、ドン」でスタートする「新卒一括採用」が主だが、その採用方法が「若者を苦しめる」と批判されている。「卒業がたまたま不況期に当たり、フリーターや無業者になると、一生、正社員になれない」「企業にとっても原始的で非合理な風習である」というのである。だが、そんな「“にわか雇用論者”たちの論調に、メディアや国民が踊らされている」と警鐘を鳴らし続けているのが、雇用の現場を長年見続けてきたリクルートエージェントのフェロー・海老原嗣生氏。そんな“間違いだらけの新卒一括採用批判”を斬る海老原氏のセミナー「第10回HRmicsレビュー」が、9月15日に大阪で開催された。 セミナーで海老原氏は、「就活のせいで学業がおろそかになる」「欧米型の若年採用を取り入れていくべき」などといった新卒一括採用批判の誤りを指摘する。なかでも興味深かったのが、最近流行りの「卒業後3年ま