国内市場が縮小するなか、5期連続の増収増益を達成したカルビー。 その立役者がジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社(日本法人)の代表取締役などを歴任し、 同社にスカウトされた会長兼CEOの松本氏だ。 日本人の「プロ経営者」のパイオニアのひとりである松本氏に、 増収増益を実現できる理由や企業と株主の関係のあり方などを聞いた。 ※下記はIR通信vol.1(2014年8月22日発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。 目標を営業利益率の 向上に絞りこむ―経営トップに就任以来、増収増益を続けています。どのようなアプローチで打ち手を考えたのですか。 まず業績が低迷している原因を人に求めず、仕組みに着目しました。前任者を否定して人事を刷新する経営者もいますが、なんの意味もありません。 ―増収増益を実現させた仕組みについて、具体的に教えてください。 まず集中購買によって、単価を下げたり、ムダな購入を減