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ブックマーク / tanakanews.com (7)

  • 日中対立の再燃

    2010年9月17日 田中 宇 9月7日、沖縄県の尖閣諸島・久場島の沖合15キロの海上で、中国のトロール漁船が、違法操業を捜査しようと追いかけてきた日の海上保安庁の巡視船を振り切ろうとして衝突し、船長らが公務執行妨害で海保に逮捕される事件が起きた。当時、この海域では100隻以上の中国漁船が漁をしていた。 尖閣諸島の一部である久場島は、日が実効支配しているが、中国台湾中華民国)も領有権を主張している(久場島の中国名は黄尾嶼。日でも昔は黄尾島と呼んでいた。中国は、尖閣諸島を台湾省の一部と見なしている)。日側から見ると、中国の漁船は日の領海(領土である久場島から12海里=22キロ以内の海域)に侵入して違法に漁をしており、日の刑法上の公務執行妨害で逮捕した。しかし中国側から見ると、中国台湾省の一部である島の沖合いの中国領海内で、操業中の自国漁船が、外国当局である日の海保に捕まった

  • ドル崩壊の夏になる?

    2009年5月26日 田中 宇 5月16日、ウォールストリート・ジャーナル系の投資分析誌「バロンズ」が、米国債とドルのバブル崩壊がすでに始まっているとする分析を、トップ記事として掲載した。それによると、昨秋のリーマン・ブラザーズ破綻から昨年末にかけて、リスクに対して過敏になった投資家たちは、社債や株式を売って、リスクが低いと考えられてきた米国債を買う傾向を強め、米国債が高騰(金利は低下)したが、これは米国債の価値が過大に評価された「バブル」だった。今年に入り、米国債バブルの崩壊過程が始まり、昨年末に2・8%だった30年もの国債の利回りは4・1%まで上がり(価格としては20%下落)、今後は来年にかけて5%へと上がる見通しだ。 (U.S. Blues - bear market in Treasuries will worsen) 米政府は財政赤字を急増させており、そのリスクを勘案すると、米国

  • 連銀という名のバブル

    2009年5月19日 田中 宇 米国の中西部、ロッキー山脈地帯にあるモンタナ州議会では最近、連銀(FRB)が発行する紙幣を唯一の通貨とせず、金や銀の地金、もしくは地金に裏打ちされた通貨を、州政府や民間ビジネスのお金のやり取りの中で使えるようにする法案が提出された。連銀がドル紙幣を刷りすぎているため、いずれドルの価値が下落してインフレがひどくなるとの予測に基づき、その被害を緩和する目的で、この法案は、ドル減価の影響を受けにくい金銀を通貨の一部として導入することを提案している。同様の法案は、今年に入って、インディアナ、コロラド、ミズーリ、ジョージア、メリーランドなどの州議会でも提起されている。 (State considers return to gold, silver dollars) 米国では「連邦政府は米国民を代表するふりをして、実はニューヨークの資家ら一部の勢力に乗っ取られている」

    SyncHack
    SyncHack 2009/05/20
    うわあw。紙幣の発行元が信頼されなくなった時点でケツ拭く紙以下な訳で。アメリカンドリーム実現のため、今日も連銀はドルを刷るw。将来へのインフレ懸念が傷を癒してくれるとイイですね。
  • イギリスの崩壊

    2009年1月24日  田中 宇 記事の無料メール配信 米国オバマ政権の就任と時期を合わせたかのように、英国の金融崩壊が急速に進んでいる。昨年9月のリーマン倒産を機に一気に悪化した米国発の国際金融危機は、それまでのレバレッジ金融の金余りによって高値になったロンドンの不動産などの相場を急落させた。その後、昨年末の決算時に英金融機関の資産の時価評価額が減り、いくつもの大手銀行が事実上の債務超過に陥っていることが、今年に入ってわかった。 ロンドン不動産など英国に投資して儲けていた資金の3分の1は、外国からの流入だった。たとえば昨秋に財政破綻したアイスランドの金融界は、国家経済規模(GDP)の10倍もの資金を全欧から集めていたが、その主たる運用先は英国だった。金融危機がひどくなるにつれ、世界から英金融界に入っていた資金は流出し、英ポンドは下落した。世界金融の中心として300年の歴史を持つ英金融界と

    SyncHack
    SyncHack 2009/01/25
    英国、駄目出し。
  • 09年夏までにドル崩壊??

    2008年12月6日  田中 宇 記事の無料メール配信 11月17日、米ワシントンDCでのG20金融サミットが具体的成果をあげられずに終わった2日後、欧州のLEAP/E2020(2020年の欧州)というシンクタンクが「ドルを基軸とした今の国際通貨制度(ブレトンウッズ体制)は、根的な改革がなされない限り、09年(来年)夏までに制度崩壊する。この体制の中心にいる米英が急速に弱体化し、米財政は破綻して、世界は非常に不安定になり、戦争や暴動が起きる」「世界がドルを見放したら(米国債を買わなくなったら)、通貨制度改革の交渉もできなくなり、手遅れになる。世界の指導者は、3カ月以内に現状を把握し、6カ月以内に対策を決定する必要がある」などとする予測を発表した。(関連記事) LEAP/E2020は、今回の世界的な金融危機が起きることを察知した欧州の分析者が、2006年1月に作ったシンクタンクで、07年夏

    SyncHack
    SyncHack 2008/12/08
    中国政府の景気対策の大半は「政府自身が出さず、省などの地方政府に「地方政府の予算で需要喚起のための財政支出を増やせ」と命じるだけ」とな、メモメモ。袖の下次第だと思うのですが不景気ですからね、今。
  • 転換期に入った世界経済

    2008年11月18日 田中 宇 記事の無料メール配信 11月15日、米ワシントンDCで開かれたG20サミットは、あいまいな内容の共同声明を発しただけで、金融危機や世界不況に対する新たな具体策を打ち出さずに終わった。共同声明の主旨は、金融規制を世界的に強化して危機の再発を防ぐことを決めた、というものだった。「すでに各国が打ち出した方策を列挙しただけ」「経済学部の大学1年生でも思いつく内容」と酷評されている。(関連記事) 今回のサミットを提案した英仏首脳は事前に、口々に「第2ブレトンウッズ会議を開くのだ」と大風呂敷を広げていたが、サミットは1日だけの開催で、記者会見や写真撮影などの式典をのぞいた実質的な討議は、数時間だけだった。1944年に戦後のドル位制を決定したブレトンウッズ会議が、2週間も議論が続けられたのとは対照的な短さである。44年の会議では、事前の米英間の調整に2年間かけたが、今

    SyncHack
    SyncHack 2008/11/27
    G7→G20への移行というパワーゲーム。
  • CDSで加速する金融崩壊

    2008年10月10日 田中 宇 記事の無料メール配信 このところ、いくらアメリカの連銀(中央銀行)が、全米企業の資金難を解消するために米大手銀行に緊急融資をしても、銀行は自行内で借りた資金を貯め込んで他の企業に貸さず、銀行どうしの貸し借り(金融システムの中心をなす銀行間金融)も停止したままという異常事態が続いている。(関連記事) なぜ銀行が資金を他に貸さず貯め込んでいるのか、不思議に思っていたところ、一つの理由が見えてきた。それは、CDS(債券破綻保険。クレジット・デフォルト・スワップ)をめぐって銀行界の損失が一挙に拡大するおそれがあり、銀行はそれに備えて資金を蓄えているということだ。最大の危険は、9月15日に倒産した大手投資銀行リーマン・ブラザーズが発行していた総額4000億ドルの債券(リーマンの破綻後、これらの債券はジャンク債として約10分の1の価値となっている)をめぐるCDSの清算

    SyncHack
    SyncHack 2008/10/19
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