「ネット選挙」が解禁されると、若者の投票率があがり、選挙結果が変わる――そんな見立てがある。日本の若者の情報源としてネットが主要なものになってきたうえ、海外の選挙ではネットを活用したキャンペーンで、若者の投票率が上がった例があるからだ。 実際に日本でも「ネット選挙」が解禁された場合、そうした劇的な効果があらわれるのだろうか。「Net@総選挙」の最終回は、そんな仮説について専門家の見解を聞いた。 高まる若者のネット利用率、海外ではネットで選挙に勝利の事例も 日本の若い世代は最近、新聞を読んだりテレビを見たりしなくなった代わりに、ネットを積極的に利用して情報を得ている。そのことは、さまざまな調査結果から明らかだ。 文化庁の「情報化時代の言語生活―国語に関する世論調査<平成20年度>」によると、2001年から2008年にかけて、「必要な情報を何から得るか」という質問に対し、テレビ、新聞、雑誌の割