日本マクドナルドのトップ、原田泳幸氏が8月27日に社長兼CEO(最高経営責任者)を退任した。2004年に社長に就任し、業績をV字回復させてきた原田氏だが、今期(13年12月期)は2期連続の減収減益に陥る見通しで、カリスマと評された経営手腕にも衰えがみえる。原田氏は、親会社に当たる日本マクドナルドホールディングス(HD)会長職などは継続するが、今後は後任の元カナダ法人女性幹部、サラ・カサノバ氏に主導権が移る。逆風下のトップ交代で再び“外食の雄”に返り咲けるのか。あくまで「交代」 原田氏は8月27日の記者会見で、「あくまで『交代』であり『退任』ではない。マネジメントの強化だ」と何度も強調した。HDと事業会社の日本マクドナルドで会長、社長、CEOの計6つの役職を兼任してきたことに触れ、「6つの役職のうち、2つの権限を移譲するだけ」と説明。日本市場の立て直しのため米マクドナルドコーポレーション側の