先週くらいから、急に中国経済への不安を指摘する報道が増えてきました。そのきっかけは、上海銀行間取引金利(SHIBOR)が急騰して、6/20には13%台をつけたことだったようです。 僕が最初にこの件を知ったのはフィナンシャル・タイムズの報道でした。この記事は、中国の中央銀行である中国人民銀行が、政治的な理由で意図的に引き締めを行っていて、短期金利が急騰しても資金供給を増やしていないという内容でした。 (2013年6月21日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 中国で資金不足感が強まるなか、中国人民銀行(中央銀行)がなぜ市場環境の急激な悪化を容認しているのかという疑問がこれまでになく高まっている。 短期金利は20日、10%を超えて過去最高に達し、2週間前の3倍近い水準に跳ね上がった。人民銀が追加の資金供給をしなかったためだ。 アナリストは経済的観点から、こうした引き締め姿勢は金融機関に対して危険