【パリ時事】パリの観光名所、ノートルダム寺院で21日午後(日本時間同日深夜)、男が拳銃で自殺する騒ぎがあった。作家で極右活動家のドミニク・ベネール氏(78)で、同性婚合法化に抗議しての自殺とみられている。 フランス各メディアによると、ベネール氏は大聖堂にある祭壇のそばで、拳銃で自身の頭部を撃った。聖堂内には当時、信徒や観光客ら約1500人がおり、騒ぎを受けて外に避難した。 ベネール氏はアルジェリア独立戦争(1954〜62年)から帰還した元仏軍兵士で、右翼思想に基づくエッセーや軍事史、兵器に関する著作がある。6月には「西のサムライ」と題した新著を発表予定で、三島由紀夫の影響を受けていたとも言われる。