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ブックマーク / natrom.hatenablog.com (8)

  • 世界はゆっくりと良くなっている 日本の年齢別がん死亡率の推移 - NATROMのブログ

    において、がんは死因順位の第1位である。がんにかかる人やがんで死ぬ人をゼロにすることはできないが、医学は進歩し、予防法も治療法も改善している。全世界でも日でも、年齢別がん死亡率や年齢調整がん死亡率は徐々に減少している。ここでは日の年齢別がん死亡率の推移をグラフで紹介しよう。引用はすべて■Cancer Over Timeから。 日の小児のがん死亡率は減少している すべてのがんの死亡率でみると、日の小児(0歳~14歳)のがん死亡率は、男女ともに1970年ごろをピークに、以降は減少し続けている。小児には白血病やリンパ腫などの血液系の悪性腫瘍が多い。これらのがんに対する化学療法(抗がん剤治療)は大きく進歩している。 日の0~14歳の全がん粗死亡率(10万人年あたり)の推移、男女のAYA世代のがん死亡率は減少している AYA世代とはAdolescent and Young Adu

    世界はゆっくりと良くなっている 日本の年齢別がん死亡率の推移 - NATROMのブログ
    T-norf
    T-norf 2023/05/31
    50-59歳の死亡減少の勢いが凄い。喫煙減・化学療法の進展は確定的で、あとの要因はなんだろ。検査充足・感染症減・飲酒減・環境毒減・労働負荷減とかかな。
  • ワクチン接種割合からワクチンの効果を評価するときに気をつけること - NATROMのブログ

    新型コロナによる重症者や死亡者中に占めるワクチン接種者の割合についての報道が増えてきた。たとえば、 ■その数字がワクチン接種を促すか──6月に死亡した米コロナ患者の「ワクチン未接種率」が明らかに(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース という記事によれば、「(アメリカ合衆国)国内で6月に新型コロナウイルスによって死亡した人の99.2%はワクチンを接種していなかった」とある。もちろん99.2%という数字だけではあまり意味がなく、比較の対照が必要だ。仮に死亡しなかった人でも99.2%がワクチンを接種していなかったとしたら、新型コロナによる死亡とワクチン接種には関連があるとは言えない。 記事では「18歳以上のアメリカ人成人の67%が少なくとも1度目のワクチンを打ち終えており、58%が2度目の接種も終えた」という数字も紹介してある。集団中においてワクチン未接種者の割合は30%強であるのに対

    ワクチン接種割合からワクチンの効果を評価するときに気をつけること - NATROMのブログ
    T-norf
    T-norf 2021/07/30
    そう、感染予防効果が難しい。無作為抽出しての検査じゃなくて、普通の(診断や濃厚接触者)検査結果を見てる場合、接種済み者は安心して受診しない/軽症無症状率が高く受診しない影響の方が濃く出るんじゃないかな
  • 「論座」の新型コロナ感染症の記事から学べること - NATROMのブログ

    「論座」に新型コロナウイルス感染症を疑う症状を経験したジャーナリスト、佐藤章氏による記事が掲載された。患者さんの視点で気持ちの推移やPCR検査の経験を伝える良い記事である。 ■私はこうしてコロナの抗体を獲得した《前編》保健所は私に言った。「いくら言っても無駄ですよ」 - 佐藤章|論座 - 朝日新聞社の言論サイト ■私はこうしてコロナの抗体を獲得した《後編》PCR検査の意外な結果、そして… - 佐藤章|論座 - 朝日新聞社の言論サイト ただ、医学が専門ではない方が書いたため仕方のないこととは言え、いくつか医学的な誤りが散見される。誤解が広まると感染防御の点から弊害が生じることが懸念されるため、ここで指摘しておく。 症状出現から1回目の抗体検査まで ことの経過は3月29日の深夜12時前に38度の発熱から始まる。適切に家庭内隔離が行われた後、2日間は37度5分前後と微熱が続き、4月1日には平熱と

    「論座」の新型コロナ感染症の記事から学べること - NATROMのブログ
    T-norf
    T-norf 2020/04/25
    論座のライターのレベルからして、1回目も2回目も、IgMとIgG両方検査したの勘違いしたかなと思ったら、写真まであって違うね。指摘は全部NATROM先生がしてくれた通りけど、いったい何なの、このクリニック。楽天以下かと
  • 血液1滴で13種のがんを同時に検出できる検査ってどうなの? - NATROMのブログ

    マイクロRNAによるがん診断技術がニュースに 東芝が「1滴の血液から13種類のがんいずれかの有無を99%の精度で検出できる技術を開発し、2020年から実証試験を始める」というニュースが報道された。血液中のマイクロRNAをマーカーとするもので、研究としては以前から行われており*1、怪しいものではない。むしろ、なんで今さらこんなに大きく報道されているのかがよくわからない。 ■血液1滴でがん13種99%検出 東芝、20年から実証試験 | 共同通信 人間ドックのオプションを目指すという報道もある。通常のがん検診では、負担が大きいわりに一種類のがんしかわからない。バリウムを飲んで、げっぷを我慢しつつ、透視台の上でグルグル回わされたあげく、胃がん(とせいぜい道がん)しかわからない胃部X線検査と比べれば、血液一滴で13種類ものがんがわかるとは、なんと素晴らしいことか、と思う方々もたくさんいらっしゃるで

    血液1滴で13種のがんを同時に検出できる検査ってどうなの? - NATROMのブログ
    T-norf
    T-norf 2019/11/26
    例示論文では良性腫瘍の擬陽性は高いけど、単純な対照群では特異度は凄く高い。実験の手続きにミスなければ、卵巣癌を見分けてもいるし、いずれはmiRNAプロファイルをAI解析という流れで世界を変える技術だと思うな
  • 高価な「先端医療検査」の実力は? - NATROMのブログ

    研究途上にある医療を高額な対価をとって提供する医療機関がある。記憶に新しい例では■クリニックで行われた臍帯血投与に意味がない理由で紹介した臍帯血投与である。ある種の血液疾患に対する臍帯血投与は標準医療だし、臍帯血由来の幹細胞を利用した再生医療はきちんとした研究の対象である。しかし、クリニックで提供された臍帯血投与にはまったく意味がなかった。 研究途上の、言い換えればまだエビデンスに乏しい医療は、治療のみならず診断にもあてはまる。具体的には、 ■高城剛氏が語る「最先端医療の衝撃」(高城 剛) | 現代ビジネス | 講談社(1/3) にて紹介されている「先端医療検査のひとつ」であるところの「血中エクソソーム内のマイクロRNA検査」がそうである。医療機関によっては保険外診療(全額自己負担)として数万円から数十万円で提供されている。 血液中のマイクロRNAを調べることでがんの早期発見ができるのでは

    高価な「先端医療検査」の実力は? - NATROMのブログ
    T-norf
    T-norf 2017/09/13
    良記事なんで、こっちにブクマ。んでも、mi-RNA診断が将来画期的な診断技術になる可能性は、もちょっと付記あった方がいいかも。検診レベルの需要数あれば、特定の塩基配列群はチップで安価に読める時代なのでね
  • 近藤誠氏による乳がんの生存曲線のインチキを解説してみる - NATROMのブログ

    近藤誠氏は「がん放置療法のすすめ」「医者に殺されない47の心得」などの著作で知られる医師である。2014年6月29日に放送された、<BSフジサンデースペシャル>『ニッポンの選択』というテレビ番組に、近藤誠氏が出演していた。その中で近藤誠氏が提示した、放置した方が長生きすることを示す乳癌の生存曲線を引用する。 近藤誠氏「これからお見せするのは乳がんで、臓器転移がある患者さんのね、もうstage IVですけれども、治療成績がどう変わったかというと…」 一見しただけでは、抗がん剤を使用する現代の治療よりも、抗がん剤や放射線療法や手術すらなかった100年前のほうが長生きしたように見える。ナレーションでも「何もしない赤のほうが生存率が高いのです」と言っている。しかしながら、放置したほうが長生きできるというのは見せかけだけのものである。それなりの知識がある人がみれば、近藤誠氏によるインチキはだいたい予

    近藤誠氏による乳がんの生存曲線のインチキを解説してみる - NATROMのブログ
    T-norf
    T-norf 2014/07/17
    age。こういうのは、近藤氏本人も自覚あるはずで、未必の故意の殺人罪で特捜部とかが動くといいのにね。小保方とか、原発推進癒着とかより、利己的で大きな社会的害悪だと思うな
  • 2級医師資格は医療費を抑制しうるか? - NATROMのブログ

    医療コスト削減対策として、「2級医師あるいは准医師といった資格をつくり、簡単な病気は2級医師が診ればよい」という主張をときに見かける。「医師会が既得権益を守るために反対している」という主張とセットになっていることが多い。典型的には、森永卓郎による■資格医師の数を増やして医療コストを削減せよ(日経BP社)。 例えば、こうしてみたらどうだろうか。建築士と同じように、医師の資格も1級と2級に分けて仕事を分担するのである。 確かに、先端医療の場合には、高度な知識や技術が必要なことはわかる。しかし、中高年やお年寄りに多い慢性疾患の場合は、さほど高度な医療判断が必要だとは思えない。極端なことを言えば、医者は話の聞き役にまわればよく、出す答えもほぼ決まりきったもののことが多い。もし、手に負えない症状であったり、急性疾患の疑いがあれば大病院にまわせばいい。 そこで重要になってくるのは、先端医療技術よりもコ

    2級医師資格は医療費を抑制しうるか? - NATROMのブログ
    T-norf
    T-norf 2009/01/04
    医療費抑制より医師不足対策として賛成。診療待ち時間が減って、重篤な患者へ上級医師リソースが回るんだったら、2級医師で受診したいケースはあるよ。あと歯科医師と薬剤師からも回すといいかも。
  • 肝臓癌はなぜ西日本で多いのか? - NATROMのブログ

    肝臓癌の発生率が西日で高いことについて、主因はHCV(C型肝炎ウイルス)の感染率が西日で高いことにある。じゃあ、HCVの感染率はなぜ西日で高いのか。もともと高かったのであろうが、詳細は不明である。感染率に地域差があるウイルスは他にも知られている。たとえば、HTLV-I (human T-lymphotropic virus type-I) というウイルスは、やはり西日で感染率が高い。これも、もともと高かったとしか言い様がないが、なぜもともと高かったかについては過去の民族の移動によって説明される。というか、過去の民族の移動をHTLV-I の感染率で推定したりする。たとえば、こんな具合(ATLウイルスはHTLV-I に同じ)。 ■二重構造モデルの支持説(日人の源流を探して) ウィルス学の日沼頼夫らの研究によると、ATLウィルスの保有者はアイヌ系や南部九州、奄美、沖縄地方の人々に比較的

    肝臓癌はなぜ西日本で多いのか? - NATROMのブログ
    T-norf
    T-norf 2008/09/25
    これ、天然痘に対抗する種痘で江戸時代から西日本で広まったと思うんだけど、種痘は凄くエライ人の業績なんで、象牙の塔の人たちは口が裂けてもそんなこと言えないのかなぁと。http://www.webkohbo.com/info3/tekijuku/syutou.html
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