企業広告が禁じられていたイスラム教最大の聖地、メッカ(サウジアラビア)で、パナソニックが看板の設置などの認可を受け、広告活動を始めたことが7日、分かった。空港内の巡礼専用ターミナルやモスク(礼拝堂)の駐車場などに多数の巨大看板を設置した。メッカで企業広告が認可されたのは、同社が世界初。同社は巡礼者を対象に「ハッジ(巡礼)」のロゴがデザインされた家電製品を販売するなど、サウジアラビアを新たな戦略エリアとして注力している。 パナソニックによると、メッカでは宗教上の理由などで企業広告が禁止されていたが、昨秋の大巡礼期間に解禁された。同社は解禁後、メッカ最寄りの空港内の巡礼専用ターミナルやモスクの駐車場などの広告掲示を一括受注。ターミナル内を「パナソニック」ブランドの看板や幟(のぼり)で埋め尽くし、巡礼者がメッカを訪れた際の公式ガイドリーフレットにも広告を掲載した。さらに電話機など家電製品に「ハッ