準大手証券会社の岡三証券仙台支店(仙台市青葉区)が、海外株を買った仙台市泉区の無職男性(68)に実際より高いうその株価を約1年間教え続け、損失を膨らませていた疑いがあることが13日、分かった。金融商品取引法に違反する可能性が高いとして、男性は証券・金融商品あっせん相談センター(ADR、東京)に和解の仲介を申し立てている。 関係者によると、男性は2013年9月、同支店の勧誘を受け、グーグルやツイッターなど海外6社の株式を1000万円分購入。営業担当者が毎日、電話で男性に虚偽の終値を報告していた。 男性の妻が14年11月、運用状況を聞いたところ、担当者は損失額を56万円と説明。態度などを不審に思った妻が上司に釈明を求めると、実際は6倍近い約310万円に上り、担当者の電話報告がうそだったことが判明した。