「今年は製品開発に重点投資し、主力製品のバージョンアップ、それから今後展開するクラウド分野のサービスに力を入れる」――。2011年3月30日に開催されたサイボウズの事業説明会で、同社の青野慶久社長(写真)はこのような戦略を語った。さらに、「まったく新しいクラウド分野のサービス」(青野社長)も提供するという。4月にも具体的な内容を発表する。 市場の状況としては、ユーザー企業におけるグループウエア製品への投資が一巡したうえ、グーグルの「Google Apps」など、安価で多機能な情報共有サービスが登場している。また、海外に進出するユーザー企業が増えており、海外向け機能の強化が必須となりつつある。「こうした状況に対応し、乗り越えるために、積極的に製品開発を進めていく」(青野社長)。 まず同社の「ガルーン」をはじめとした主力グループウエア製品を「大幅にバージョンアップする」(青野社長)。また、在宅