「パスワード、見ていませんよ」アピール PCやスマートフォンの画面を複数人で見ていると、使っているWebサービスにログインしたり、PCを再起動したりするためにパスワードの入力を求められることがある。 PCの持ち主がキーボードでパスワードの入力を始めたとき、一緒に画面を見ていた人はさりげなく視線を外に向けながら「パスワードを入力しているところ、見ていませんよ」とアピール──ITリテラシーやセキュリティ意識が高い人ほど身に覚えがあるのではないだろうか。 キーボード上の指の動きを目で追うと、パスワードが特定できてしまうために生まれたこのしぐさ。ルーツはどこにあるのだろうか。考えを巡らせていると、率先してこの行動を取っているだろう人を思い付いた。クレジットカードを取り扱う小売店などの店員さんだ。 客がクレジットカードで代金を支払うとき、4桁のPIN(暗証番号)を入力する。そのとき、店員さんは大げさ