ブックマーク / bluediary2.jugem.jp (31)

  • 『色は語る』 | 青い日記帳 

    大和書房より刊行となった『色は語る 色彩と心理の不思議な関係を読む』を読んでみました。 『色は語る 色彩と心理の不思議な関係を読む』 山脇 惠子 (著) 心理カウンセラーで芸術療法士として活躍されている山脇惠子氏が、色彩と心理の関係を親しみやすい観点から読み解いている一冊です。 テクノロジーがいくら発展し我々を取り巻く環境は大きく変化しても、身の回りにある色は1000年前とさほど大きな違いはありません。 大化の改新より前に制定された「冠位十二階」も色の違いで地位を現していたように、色が有するイメージは政治的な場面から身近な生活に至るまで、ありとあらゆるところに存在します。 「冠位十二階」冠の色の諸説 『色は語る』では、色別にそれぞれの色が歴史的にどのように捉えられてきたかを分かりやすく解説しています。 【目次】 はじめに 序章:「色彩心理」は単純じゃなくって 第1章:赤 第2章:黄 第3章

  • クラウドファンディングで国宝「信貴山絵巻」を後世に伝えよう! | 青い日記帳 

    国宝「信貴山縁起絵巻」を長く広く後世の人に伝えるべく、東京藝術大学・日画研究室が現状模写をスタートさせました。 日三大絵巻最後の作品、国宝『信貴山絵巻』の現状模写に挑む! これまで法隆寺金堂壁画、高松塚古墳壁画、敦煌莫高窟壁画、国宝「源氏物語絵巻」、国宝「伴大納言絵巻」の現状模写の制作を行い、歴史的価値のある絵画の保存に努めてきた東京藝術大学・日画研究室。 今回取り組むのは、平安時代に制作された国宝「信貴山縁起絵巻」です。 奈良国立博物館に所蔵されている国宝中の国宝です。昨年特別展が開催されはるばる奈良まで足を運んだ美術ファンも多くいました。 「源氏物語絵巻」「伴大納言絵巻」と並ぶ日三大絵巻の一つで、こちらの2つはすでに模写が完成しており『信貴山縁起絵巻』が最後の挑戦となります。 800年以上前に完成した作品なのでどんどん劣化が進みます。一刻も早く現状模写を行い、この姿を後世に残さ

  • 清泉女子大学旧島津公爵邸100年記念 | 青い日記帳 

    清泉女子大学館(旧島津公爵家袖ヶ崎邸洋館)竣工100年を記念してライトアップ及び各種イベントが開催されます。 http://www.seisen-u.ac.jp/ 1915年にジョサイア・コンドルにより設計され、竣工された清泉女子大学館(旧島津公爵家袖ヶ崎邸洋館)。鹿鳴館・ニコライ堂・旧岩崎邸など多く洋館建築を手掛けたコンドル設計の現在でも残る貴重な建物です。 ジョサイア・コンドルといえば、現在の三菱一号館美術館を手掛けた建築家としても広く知られた存在です。 http://www.seisen-u.ac.jp/館(旧島津公爵邸)はコンドルの晩年の傑作とされ、大正4年に建物が竣工、その後内装設備や調度等まで完成し大正天皇をはじめとする来賓を招いて落成披露を行ったのが、100年前の大正6年5月8日のことでした。 建築史上も文化史上も貴重なこの建物が昭和37年(1962)に横須賀から移

    清泉女子大学旧島津公爵邸100年記念 | 青い日記帳 
  • 『ミュージアムの女』連載スタート! | 青い日記帳 

    岐阜県美術館の公式ツイッターアカウントにて発表され、各所で話題となり、テレビ、ラジオ、新聞などの各メディアでも取り上げられた「美術館の端っこに座っている人」の4コマ漫画が、無料WEBマガジン『ジーンピクシブ』にて4月28日より連載開始となりました。 http://genepixiv.pr.pixiv.net/ 『ミュージアムの女』は現役の岐阜県美術館の監視員でもある著者:宇佐江みつこ氏が、岐阜県美術館の公式のツイッターアカウントやフェイスブックで、美術館を身近なものに感じてもらうためにとアップし始めた4コマ漫画です。 美術館に行くと部屋の隅に静かに座っている女性がいますが、彼女たちは美術品を見守る役目でありながらも、訪れるお客様に圧迫感を与えず、美術館の空間に一緒に溶け込んでいるような不思議な存在。 そんなミステリアスな「ミュージアムの女」が実際はどんな仕事で、どんなことを考えているのか…

  • 「ウォルター・クレインの本の仕事」 | 青い日記帳 

    千葉市美術館で開催中の 「絵はここから始まった−ウォルター・クレインの仕事」展に行って来ました。 http://www.ccma-net.jp/ ヴィクトリア朝の絵画家ウォルター・クレイン(Walter Crane 1845-1915)の全貌を紹介する日で初めての展覧会が千葉市美術館で開催されています。 これまでは親友であったウィリアム・モリスと共に「デザイナー」としての側面を紹介する展覧会は多くありましたが、文字と絵が一体となった「絵」をはじめに作った絵作家としてのクレインを体系的に見せるものはありませんでした。 ディズニーの人気コンテンツである『シンデレラ』や『眠り姫』、『美女と野獣』などを誰よりも先に絵画化し絵として世に最初に送り出したのがクレインなのです。 ウォルター・クレイン『シンデレラ』1873年 鶴見大学図書館蔵 何事もゼロから創り上げることは大変なことです。

  • ダイヤモンド・オンラインにインタビュー記事が掲載されました。 | 青い日記帳 

    ダイヤモンド社が提供するビジネス情報サイト「ダイヤモンド・オンライン」にインタビュー記事が掲載されました。 http://diamond.jp/articles/-/124142 美術館の楽しみ方、「歴史」「投資」「癒やし」の3ポイント 経済雑誌の週刊ダイヤモンド編集部T氏より取材の依頼があり、現在の日の美術業界全体について、また新しい取り組み注目の取り組みをしている美術館、地方で頑張っている美術館、常設展が良い美術館などオススメの美術館等々多岐に渡る質問に対し自分なりに丁寧にお返事致しました。 そもそも、現在発売中の雑誌『週刊ダイヤモンド 2017年4/1号』第一特集企画「美術とおカネ全解剖〜アートの裏側全部見せます」のために受けた取材でした。 『週刊ダイヤモンド 2017年4/1号』 因みにこのは読まれましたでしょうか。ビジネスパーソン、管理職、経営者をターゲットにしている『週刊ダ

  • 新フェルメール論!? 〜名画誕生のアルゴリズムに迫る〜 | 青い日記帳 

    2016年12月12日に六木アカデミーヒルズで開催されたVRセミナー「新フェルメール論!?〜名画誕生のアルゴリズムに迫る〜」がweb上で公開されています。 http://www.toppan-vr.jp/vrvt/20161212/ 19世紀に完成を遂げるカメラの視角を先取った、フェルメールの「眼」はどのような世界を捉えていたのか。最先端VR技術で、彼の絵画の中に入り込み、名画誕生のアルゴリズムを読み解いたアートセミナー。 登壇者は、フェルメール研究の第一人者である小林頼子先生(目白大学メディア表現学科教授)と木村伊兵衛写真賞の受賞者でもある写真家の鈴木理策氏(東京藝術大学准教授)のお二人。 http://www.toppan-vr.jp/vrvt/20161212/ 19世紀に完成を遂げるカメラの視角を先取りするような革新性をもつ、フェルメールの「眼」というレンズに着目し、《牛乳を注ぐ

  • 「ミュシャ展」 | 青い日記帳 

    国立新美術館で開催中の 国立新美術館開館10周年 チェコ文化年事業「ミュシャ展」に行って来ました。 http://www.mucha2017.jp/ 願い続けていれば夢は必ず叶う。そんなお伽話のようなことが現実のものとなりました。アルフォンス・ミュシャの傑作中の傑作「スラヴ叙事詩」全20作品がチェコ、プラハより初来日を果たしています。 ミュシャの傑作中の傑作「スラヴ叙事詩」全20点、初来日決定! ↑ 昨年の夏、このコラムを書いているときはまだ当にやって来るのか半信半疑で、祈るような思いを込め綴りました。それが晴れて現実のものとなったのです。 アルフォンス・ミュシャ《スラヴ叙事詩「東ローマ皇帝として戴冠するセルビア皇帝ステファン・ドゥシャン」》 1926年 プラハ市立美術館 ©Prague City Gallery 全20枚から成る《スラヴ叙事詩》は壁画ではなくテンペラ技法でカンヴァスに描

  • 図録放出会が文化庁長官より感謝状を頂戴しました。 | 青い日記帳 

    2011年よりこれまで4回開催してきた「アート好きによるアート好きのための図録放出会」の活動が評価され文化庁長官より感謝状を頂戴しました。 「アート好きによるアート好きのための図録放出会」(図録放出会)を初めて企画したのは、2011年の春。そう3.11のあった春です。 アート好きによるアート好きのためのチャリティーイベント「図録放出会」(2011年5月5日) ↑ 記念すべき第1回目の告知記事。このチャリティーイベントを開催するに至った経緯も書かれています。 第2回〜第4回の記録もご覧ください。 図録放出会vol.2(2012年11月23日) 図録放出会vol.3(2014年6月1日) 図録放出会vol.4(2015年11月3日) 「図録放出会」の運営にかかる経費は全て有志(ボランティア)により賄われ、収益(売上)は、公益財団法人 文化財保護・芸術研究助成財団 東日大震災被災文化財復旧支援

  • ルーヴル美術館で「フェルメール展」が開催されます。 | 青い日記帳 

    パリ、ルーヴル美術館で2017年2月22日〜5月22日まで「フェルメール展」(「Vermeer and the Masters of Genre Painting」)が開催されます。 Vermeer and the Masters of Genre Painting from February 22, 2017 to May 22, 2017 フェルメール好きなのは何も日人に限ったことではありません。欧米でもダントツで高い人気を誇っています。 ここのところ、まとまった展覧会が開催されないな〜と思っていた矢先に天下のルーヴル美術館で「フェルメール展」というのですから、最強コンビ過ぎて言葉を失います。 元々ルーヴル美術館には「レースを編む女」と「天文学者」が所蔵公開されています。この2点に加え世界中から合計12点ものフェルメール作品がルーヴル美術館に大集結します。 出展予定のフェルメール作品

  • 『写真をアートにした男』 | 青い日記帳 

    小学館より刊行された『写真をアートにした男』を読んでみました。 『写真をアートにした男: 石原悦郎とツァイト・フォト・サロン』 粟生田 弓 (著) 小学館 植田正治、荒木経惟、森山大道といった世界的な写真家が今あるのは、1978年に日で最初に誕生した写真のコマーシャル・ギャラリーであるツァイト・フォトの創始者、石原悦郎の存在があってこそ。 芸術的に認められなかった写真を今ある姿にするまでにどのような格闘があったのか。壮絶な戦いが描かれた読み応え満点です。 【目次】 第1章:日で最初の写真画廊 第2章:パリで出会った巨匠たち 第3章:オリジナル・プリントの夜明け 第4章:荒木・森山の時代 第5章:つくば写真美術館の夢と現実 第6章:写真家とつくる新しい写真 第7章:コレクションに託された未来 追悼・石原悦郎さんーあとがきにかえて 巻末資料 目次を見てお分かりのように、このは「写真をアー