米国初の黒人大統領がついに誕生した。 僕が敬愛しているケネディ大統領(本当に好きなのはその弟のロバートなんだが)と同じ40歳代の若い大統領であり、同時に通常であれば抜きがたいビハインドを抱えての勝利である。ケネディはアイルランド系カトリックであり、プロテスタントかつアングロサクソンでなければ大統領になれない、というタブーに挑戦して勝った。オバマも黒人の大統領は前例がない、という人種差別のタブーに挑戦して勝った。 もちろん彼らが困難に対して"Why Not"(なぜだめなんだ?)と言い放ち、立ち上がり、戦い抜いたからこその勝利だが、それでも彼らを選んだのが、そうしたタブーを抱えていたはずの米国国民自身であることを忘れてはならない。彼らが異端である候補者を選び、国家元首へと押し上げたのである。 その点、日本人はどうだろう? 麻生首相は悪化する経済状況の中でなんのビジョンもなく、知見もなく、戦略も
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