緩やかに上昇しているが、女性にとって管理職への昇進はいまだ「狭き門」。部長級のうち女性はわずか20人に1人 女性役員や管理職を増やそうと企業の動きが活発化している。ひとつのきっかけは、昨年4月に安倍総理が行った「成長戦略スピーチ」だ。「成長戦略の中核」として女性活躍を掲げ、「2020年に女性管理職比率30%」を達成すべく経済3団体(経団連・経済同友会・日商)に協力を要請した。 だが、現状の女性管理職比率はわずか6.6%(平成25年度雇用均等調査)。各種調査によって差はあるが、せいぜい1割前後とみられている。欧米主要国では3~4割に達しており、先進国では最低水準。なぜ日本の女性管理職比率はこんなにも低いのか? よく巷で耳にするのは、「日本は性別役割分担が固定化した特殊な社会だから」「欧米は男女平等で、女性の社会進出が進んでいるから」…といった理由。だが、果たして本当にそうなのか? 「実