仮に「人間が好きか?」と神様に問われて、天に拳を突き上げながら「人間が心の底から好きだ」と答えられる人間が何人いるのだろう。 僕が公の場でそう問われたら「はい、好きですよ(ニッコリ)」と答えるでしょうね。そして、「みんな大変だけど頑張ってる、いい人に囲まれていて幸せ、だから人間が好きなんです」そう、うそぶくに違いない。周囲の人が見ているから。そのときの顔はきっと相当に醜いものだと思います。 「人間は根本的に醜い」 僕はそんな持論でもって今を生きている。人間には欲求というものがあり、欲求は往々にして醜いものなのだから。 ただし、絶望しているわけではないですよ。これはむしろ希望寄りです。 僕を含めて、すべての人が持つその醜さこそが“人間らしさ”であり個性だと思っているだけなんです。その醜さとどう折り合いをつけるかを勘定し対面すべきかを考える、つまるところ人間関係とは醜さとの向き合いなんだと思っ