【ニューヨーク=小谷野太郎】米ゼネラル・モーターズ(GM)は18日、傘下のスウェーデン自動車大手サーブの売却を断念したと発表した。 1937年に航空機製造からスタートし、89年からGMが出資してきた欧州の老舗ブランドが消滅することになる。 GMは、オランダの高級車メーカー「スパイカー」にブランドを売却する方向で交渉していたが、資産査定を進める間に、「双方にとって解決しがたい問題が起きた」という。今後、生産・販売体制を順次縮小するが、サーブ車の保有者向けサービスは継続する。 サーブを巡っては、スウェーデンの高級スポーツ車メーカーへの売却で一度は合意したが、11月に破談になった。中小型車の生産技術や設備については、中国の自動車大手、北京汽車への一部売却で合意している。