開票状況を受け、当選確実のバラつけをする共産党の田村智子委員長(右から2人目)=東京都渋谷区で27日午後9時過ぎ、加藤明子撮影 第50回衆院選(衆院定数465=小選挙区289、比例代表176)は27日、投開票された。共産党は他の野党候補との一本化を見送り、小選挙区で前回2021年衆院選のほぼ倍となる213人の候補者を擁立した。比例での票の掘り起こしを図ったが、公示前の10議席に届かない情勢だ。沖縄1区では、全国で唯一の小選挙区の議席を維持した。 今年1月に就任した田村智子委員長の下での初の本格的な国政選挙となった。自民が大幅に議席を減らす情勢となり、田村氏は27日夜、党機関紙「赤旗」が自民党の裏金疑惑を掘り起こしてきたことを強調し、「共産党と赤旗が暴いた事実が選挙全体の情勢に大きく貢献している」とアピールした。 ただし、「野党共闘」路線が行き詰まっていることも事実だ。第2次安倍晋三政権下の