最近、特集執筆のためIPv6の取材をする機会があった。IPv6のことはご存じの方も多いと思うが、いまのIPネットワークで使用されるIPv4の後継にあたるプロトコルである。2011年3月ころとみられるIPv4アドレスの枯渇(関連記事)や、4月以降にNTT東西のNGN上でIPv6インターネット接続サービスが始まる(関連記事)ことをきっかけに普及が進むとみられている。 機器/ソフトベンダーやサービス事業者にIPv6関連の取材をしていると、たびたび「ナゾ」が出てくる。ここでは最近記者が遭遇した「IPv6でDNSを使う」ときの二つのナゾを紹介したい。 DNSの役割はIPv4でもIPv6でも同じだ。ホスト名からIPアドレスを調べる正引きも、IPアドレスからホスト名を調べる逆引きも利用できる。ところがIPv6では、IPv4のようにはいかないのだ。 ナゾその1:DNS問い合わせのうち、なぜIPv6アドレス