大阪府立大学の中島智晴教授は、福岡大・秋山助教よりも、後になってからロボカップ・シミュレーションリーグに参入した。ことロボカップにおいては後輩ということになる。もともとはチーム・ヘリオスではなく、大阪府大の単独チームを率いていた。 「博士論文では知能システム的なものの手法を研究をしていたんですが、教員になってからは、その手法をどこかに生かしたいなと思っていたんですね。エージェントの研究がいいかなと思っていましたら、システム制御情報学会という学会でロボカップのシミュレーションリーグの研究が目に入りまして。じゃあ、やるか、と参加したのが、2002年福岡・釜山大会でした」 秋山さんとは、最初はライバルとして、国内大会でも国際大会でもしのぎを削る関係だったようだ。 「実は、全く及ばなかったんですが、追い付こうと頑張っていました。僕は、賢いエージェントを作りたいんですけど、実際やってみると、賢いもの