森精機製作所は入曽精密(本社埼玉県入間市)と共同で、3次元スキャニングから機械加工により完成品を造り終えるまでの時間を大幅に削減する技術を確立した。3次元スキャニングでは従来、対象物を3次元スキャナで測定し、点群データから面データを作成してから、CAMで機械加工用のNCデータを作成していた。そのため、特に面データの作成に多くの時間を要し、効率の向上が課題となっていた。近年、CAM機能の向上により点群データから直接、面を認識することが容易になったため、両社は今回、CAM作業の前処理として必要だった面データの作成を省略し、従来工法による作業では20時間以上かかっていた3次元モデルデータの作成を大幅に短縮、約8分で完了する技術を確立した。