国産旅客機MRJを開発している三菱航空機が、先だって3度目の計画遅延を発表し、あちこちのニュースで取り上げられた。 報道によると、機体に搭載する装備品の納入が遅れる見通しであることや、型式証明の手続きに関する問題によってスケジュール遅延が生じていると説明されたようだ。 しかし、あまり具体的に説明されていないし、航空機の開発や型式証明の手続きは複雑だ。報道内容だけでは、一般の人たちはもとより、業界人の大多数ででさえ、実際に何が起きているのかは分からない。 ネット上であれこれ見てみると、日本経済新聞の記事が比較的よく書かれていたように思う。 日の丸ジェットMRJ、のしかかる「40年の空白」 タイトルはちょっといただけないし、記事の大半は改めて読むほどの内容ではないが、以下に引用する部分には、問題を理解するための鍵が整理されている。 問題は、機体を稼働させる電源や油圧、「アビオニクス」と呼ばれる
![国産旅客機MRJの開発はなぜ遅れているのか](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8d71ff5111e05619a10d29bb40d7aebaa75c8fbc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs0.wp.com%2Fi%2Fblank.jpg)