国際リニアコライダー(ILC)の学術的意義とは 日本学術会議の「所見」に、推進側は「事実誤認」と猛反発 高橋真理子 ジャーナリスト、元朝日新聞科学コーディネーター 記者会見でずらりと並んだ関係者。手前から3人目が岩手県ILC推進協議会会長を務める谷村邦久・岩手県商工会議所連合会会長、その隣が鈴木厚人・岩手県立大学長、次が相原博昭・東大副学長。一番奥で司会をするのが山下了・東大素粒子物理国際研究センター特任教授=2018年11月20日 東北地方の北上山地を建設候補地として検討が進められている大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」計画をめぐり、日本学術会議がまとめつつある「所見」が「否定的ニュアンスが強すぎる」と推進側関係者が11月20日に都内で記者会見を開いて訴えた。鈴木厚人・岩手県立大学長らが、「事実誤認」や「正確に理解していただいていない点」が多々あると所見の文言を一つ一つ取り上げ