本を燃やして作った焼き芋に舌鼓――。東京都練馬区の石爺公園で「焚書いも」を振る舞うイベントが17日から始まった。 イベントは市民団体「坑儒会」が主催。園内20カ所で焚き火が行われ、サツマイモの上にかぶせるように置いた『論語』などの本に火をつけた。参加者らは自宅から持参した本を次々と火にくべると、火柱はどんどん大きくなり、灰になった紙片が秋空に舞い上がっていった。 この日振る舞われた「焚書いも」は300本。焚き火の炎は40分ほどで消え、灰になった本の山の中から焼き芋が姿を現すと、参加者から歓声が上がった。 ドストエフスキー20冊を焼いた50代の男性は「心なしか罪深い味がする」と、焼きたてのサツマイモをおいしそうに頬張った。若い頃に見栄を張って買ったものの、結局1冊も読まなかったという。 この日焼かれた本は文庫本や新書約2千冊。坑儒会代表の秦政雄さんは「食料品がどんどん値上がりする中、庶民が求