日本SGIは2009年5月28日、独立行政法人の物質・材料研究機構(NIMS)に理論演算性能が50テラFLOPSを超えるスカラ型スーパーコンピュータを納入したと発表した。インテル製プロセサを搭載したスパコンで、ベクトル型スパコンが得意とする分野でも活用できるとしている。 納入したスパコンは「材料数値シミュレータシステム」。4月からナノ科学や新材料の研究分野で利用されている。インテルの「Xeon5500番台」と「Itanium」をそれぞれ搭載したアーキテクチャの異なる2種類のシステムを統合して構築。NIMSのベクトル型の従来機に比べ、7倍の理論演算性能があるという。 汎用のインテル製プロセサを使うことで、コストを抑えた。この結果、NIMSはベクトル機からスカラ機へのリプレースを決断、利用するアプリケーションもスカラ機向けに書き直した。ハードとアプリケーションのチューニングは日本SGIが担当し