「新世紀メディア論」の内容が記憶に残っていたので、コバヘンこと小林弘人氏の最近の著書「メディア化する企業はなぜ強いのか?」という本を読んでみました。いろいろ噂に聞いていたエンゲージ、インフルエンスなどの単語が満載で、今のソーショルメディア広告業界って本当にいろいろ迷走してるんだなというのがわかる本です。横文字多すぎです。これほどの人が取り留めもないまとめしかできない時点で、ソーシャルメディアの取り扱いというのが企業にとってどれほど難しいか、というのがわかると思います。たぶん、この本を読んで普通の広報担当は、「ソーシャルメディアでがんばろう」というより、「やべー、炎上しない程度にやってお茶をにごそう」という感想を持つ人が多いと思いますし、たぶんそれが普通の感性です。メディア化する企業はなぜ強いのか? 〜フリー、シェア、ソーシャルで利益をあげる新常識 (生きる技術!叢書) 小林 弘人 技術評論
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2016年度までのITロードマップを発表 ~スマートデバイスとソーシャルメディアの融合によるあらたな顧客価値の創出~ 2011年11月18日 株式会社野村総合研究所 株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:嶋本 正、以下「NRI」)は、2016年度までのスマートデバイスとソーシャルメディアの融合による顧客接点(チャネル)の進化と、そのインパクトを予測した「ITロードマップ」※1をとりまとめました。スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスの市場が急拡大しており、今後は、スマートデバイスがもたらす様々なセンサーデータが、ソーシャルネットワーク上で共有・蓄積される時代となっていきます。スマートデバイスは、ソーシャルネットワークにつながった生活者をニーズに沿った最適なサービスに誘導・案内する“コンシェルジュ”のような存在として活用されていくと予測しています。 【加
・ビジネスマンのための「行動観察」入門 大阪ガス行動観察研究所所長 松波晴人氏による実践的なビジネスエスノグラフィー。 企業が顧客のニーズを知るには、アンケートやグループインタビューという一般的な手法がある。 「しかしいま、こうした従来の方法だけでは画期的な製品やサービスを提供するのに限界が見えてきた。それはアンケートやインタビューだけでわかるニーズは、顧客が自分で言語化した「顕在ニーズ」だけだからだ。そこで、実際に顧客の行動(経験)を観察して、まだ顧客自身も言語化できていない「潜在ニーズ」にいち早く気付き、顧客に価値のある「経験」を提供することが重要となってくるのである。」 行動観察では観察、分析、改善の3ステップを踏みなさいという。 この本が抜群に面白いのは、理論ではなくて第2章「これが行動観察だ」である。実際に著者らが実施した企業の行動観察による改善プロジェクトが、ドキュメンタリタッ
人々が対象(個人・企業・有名人)に対して強い同一性(identity)や一貫性・誠実さ(integrity)を要求し、あらゆる情報の断片をかき集めて徹底的に確認・同定・名寄せ(identify)する社会は、一度失敗すれば二度と名誉回復できない〈無情社会〉だ。それを避けるためには、制度設計だけでは足りない。人々が「ソーシャルウェブのエートス(態度・習慣)」を身につけなければならない。そのエートスの中心には「お互い様」の精神がある。 〔2011年7月21日追記:タイトルを見て「大きく出過ぎ」と思ったあなたは「ソーシャルメディアのプライバシー論」と思って読んでくださればよいと思います。この論文では「人々の教育を通じた社会的な手段」について論じていますが、もう一方では「技術的手段・制度的手段」も重要です。それについてはまた稿を改めて〕 SIPS:生活者消費行動モデル 先日電通から発表(PDF)され
5年ぐらい前に、経産省が情報大航海プロジェクトってのを立ち上げたのが結構ニュースになってたので、聞き覚えのある人も多いんじゃないかと思う。和製Googleだとか、Googleを倒すだとか、威勢の良い事を言ってたような気もするけど、結局あれ、どうなったんだろう?ってことで、気になったので調べてみた。 適当にググって調べただけなので、「これが抜けてるよ!」とかあれば教えてもらえると嬉しいです。 開発実施企業について 情報大航海プロジェクトについてよく知らなかったんだけど、情報大航海プロジェクトでは、開発および実証を行う企業を公募して、採択された企業が開発と実証を行うという体制だったようです。まるで情報処理推進機構がやってる未踏ソフトウェアみたいです。 平成19年度の先端事業による実証、平成20年度の先端事業による実証、平成21年度の先端事業による実証というWebページによると、下記の企業によっ
なぜ個体識別子を収集したがるのか。 それは「無料アプリ」がなぜ存在できるか考えてみればいいと思う。 広告を表示するだけで成り立っていると思う? この個体はどんな広告を表示するとクリックする確率が上がるか 分析して考えたいよね。 どんな個体群がこのサービスを利用したがるのだろう? どうすればもっとサービスを利用してくれるだろう? そう計画したいよね。 Tカードなんかもこれと似てると思うんだ。ていうか同じ。 なんでポイントをくれるんだろうかと考えてみよう。 なぜファミマで買い物してもらったポイントがTSUTAYAで 商品に交換できるのだ? 背景には集客効果のほか、マー オフトピ気味ですが、Tカードのマーケティングについて以前テレビで見て関心したのを思い出したので。 ガストであまり売り上げの上がらないサイドメニューを廃止したところ、 Tカードの人がガストに対して、 「あのサイドメニューそのものの
古くは太陽王ルイ14世。毎度、奇抜な格好をして登場。すると、次の舞踏会までには、みんなマネをする。マネをしないと、舞踏会で居場所が無い。王の寵愛を得られない。そんな風に流行は始まった。 だが、いま問題となっているのは、このような模倣追随による一般大衆側の主体的な流行ではない。マスコミの、バンドワゴン型プロパガンダ、と呼ばれる流行の捏造だ。ドガチャカ、ドガチャカ、鳴り物入りでやってきて、もうみんな乗っているよ、早く乗らないと時代に乗り遅れるよ、損をするよ、と、繰り返し、繰り返し、ガナリ立てて、人々を追い詰めて洗脳していくやり方。 これは、ドイツのような多元的な国では成り立たない。ところが、日本は、明治の絶対的中央集権とともに、ゴミのようなものを、東京ではやっている、と言い張って、地方の連中に騙して売りつけるインチキ商法が急速に普及した。たとえば、テキ屋の寅さんも、銀座の一流デパートでお姉ちゃ
お盆なのに忙しくiMacに向かって働いている私です。ハァハァ 息抜きにブログ書きます。 マーケッターという職業の方なら、Googleトレンドというサービスはご存じだと思いますが、コレ使うと誰でも簡単にマーケッター気分に浸れます。これの高機能版がGoogle Insights for Serchでして、まだβ版ですがコレ使うといま人気が出てきているもの、廃れていくもの、世の中の栄枯盛衰が手に取るようにわかるのです。といってもあくまでも目安。実際にはもっとちゃんとした調査が必要なのは当たり前ですが。 たとえばセシウム君ですが。。。 3.11まで、誰も「セシウム」なんて検索してませんでした。事故直後、どっとあがった検索頻度も落ち着いたと見えましたが、セシウム報道がされた7月中旬より急上昇しています。Google Insights for Serch がすごいのは、どこの地方でこの検索キーワードが
・フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略 ワイアード編集長で「ロングテール」概念の提唱者のクリス・アンダーソンが、ネットビジネスの「フリー」戦略を分析した。 「そして二十一世紀はじめにいる私たちは、新しい形のフリーを開発しつつあり、それが今世紀を定義づけるだろう。新しいフリーは、ポケットのお金を別のポケットに移しかえるようなトリックではなく、モノやサービスのコストをほとんどゼロになるまで下げるという、驚くべき新たな力によっている。二十世紀にフリーは強力なマーケティング手法になったが、二十一世紀にはフリーがまったく新しい経済モデルになるのだ。」 実体のあるモノをフリーにするのは限界があったが、デジタルコピーは何百万本でも無料で配ることができる。しかも現実世界の流通と違って、何百万人に配布してもたいしたコストにならない。少数の有料顧客や、ビジネスの受益者が支払うコストによって、大勢に無料で商品
・こころを動かすマーケティング―コカ・コーラのブランド価値はこうしてつくられる 2001年から2006年まで日本コカ・コーラ代表取締役社長、2006年より取締役会長を務める"Mr.コカコーラ"魚谷雅彦氏直伝のマーケティング経営論。世界一のブランドを背負いながらも果敢にイノベーション創出に挑戦してきた同氏の話は、どんな学者や評論家の意見よりも、本物だ。本物である証拠に、論旨明快でわかりやすい。 新卒でライオンに入社した一人の若手マーケッターが、幾多の冒険と困難を乗り越えて、外資企業でトップに登りつめるまでの、経営者の履歴書としても読みどころが多い。常に現場を意識し、常識を疑い、逆境に燃える、そしてすべてを楽しむ、そんな生き方が魅力的だ。 日本コカ・コーラはグローバルな同グループの中でも異彩を放っている。単に炭酸飲料のコカ・コーラを販売するだけでなく、ジョージア、爽健美茶、紅茶花伝など日本独自
今年も熱い夏がやってきました。ロックフェスと事業計画の熱い夏が! というわけでこんにちは、佐々木です。 今回は、「予算(事業計画)って、どうやって(何を根拠に)立てているんですか?」というスタッフの質問に答えるために、事業計画のために集めた資料の出典を紹介します。 なお、資料の多くは私が担当するブログ関連事業のものですので、ネットならではのマーケティングデータの集め方といった内容になります。限定的な分野ですが、なにかの参考になれば幸いです。 総務省 情報通信政策研究所(IICP) ・総務省 情報通信政策研究所 まずは総務省調べのデータ。 大規模なリサーチ結果を無料で利用できるので、とても重宝します。 例1)「ブログ・SNSの経済効果の推計」(PDF) 例2)「ブログの実態に関する調査研究」報告書本文(PDF) 矢野経済研究所 ・矢野経済研究所 ブログ関連の市場調査で優れたレポートを発表して
ウェブサイトを運営している人なら誰しも必死になるコンバージョン率の向上。 今回は、購入までのプロセスに捻りを加えることで、80%近いコンバージョンという圧倒的な成果を出したTriumphモバイルサイトの事例を少し紹介。 女性の下着を男性が購入する Triumphは女性用の下着を扱うECサイト。 ファッショナブルな下着から、名物の変り種の下着まで扱うので有名ですね。 これがその携帯サイトです。 このサイトは 女性が自分の下着を購入する 男性がプレゼントに、女性の下着を購入する という2つの来訪属性のユーザが混在しているサイトなのですが・・・ 80%近いコンバージョンを達成した、「おねだり」機能 Triumphが取った作戦は、この「女性ユーザ」が、自分で購入するのではなく、彼氏(旦那?愛人?)に対して「おねだり」をする機能を付与し、あえて彼氏を経由して(男性に)購入させる、という作戦。 簡単に
「作れば売れるという時代は終わってしまった。市場の80%が成熟化してきたこと、全体の需要の伸びがゼロに近づいたこと、すなわちゼロサム時代を迎えたことが、その背景にあることはいうまでもない。全体の伸びがゼロということは、市場としてのパイの大きさが限られているということであり、したがって当然、その中身はマーケットの壮烈な陣取り合戦、生きるか死ぬかのし烈な販売合戦の様相を呈するようになってくる…」 以上は、現在のことを言っているのではない。1984年に逝去したコンサルタント、田岡信夫の遺稿「総合ランチェスター戦略」の書き出しである。何のことはない、時代は変わっても、ビジネスの本質はちっとも変わっていないことが分かる。 故・田岡信夫は、イギリスの航空工学者であるフレデリック・ランチェスターが1916年に提起した「ランチェスター法則」と、それを踏まえて、第二次大戦時にコロンビア大学のバーナード・O・
これは資料的に素晴らしいサービス。 WikiSWOTではさまざな企業のSWOT分析をWiki形式で掲載している。Wiki形式であるがゆえに誰もが編集でき、すでに多数の有名企業の分析が集められている。 なお、SWOT分析とは企業の強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)をまとめたもので、企業分析をする際によく用いられているフレームワークである。 あなたがコンサルタントだったり、投資家だったり、アナリストだったりする場合にとても便利だろう。 また一ビジネスパーソンとしても興味のある企業について新たな示唆を得たい場合に活用してみるというのも有効な手だ。日本版も欲しいですな、と思ったり。
08年度末から09年初にかけて、半ば「ガン振り」に近い形でいろいろな方にご迷惑をかけつつも、綱渡りのようにブロガーからブロガーへつなげていただいたバトン、「ブロガーが選ぶ、2008年度ウェブキャンペーンベスト5」。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■「ブロガーが選ぶ、2008年度ウェブキャンペーンベスト5」バトン http://ameblo.jp/adman/entry-10182067644.html ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― まずはご協力いただいた88名のブロガーのみなさま、本当にご協力ありがとうございました。選出されたキャンペーン、プロモーションは130を超えました! ※ここでは「ブロガー=ブログを書いているヒト」くらいのライトな意味合いで書かせていただきます。 ※もしエントリーした
University WashingtonでのMBAの授業も既に二年目に入った。4月に二つ目のベンチャービジネスを始めたばかりの私としては、授業で聞いたことをすぐに実践できるのでとても良い勉強になる。「MBAは何年か実務を経験してからこそ受ける価値がある」という話は良く聞くが、自分でビジネスをしながら受けるMBAの授業は格別である。 今回ためしたのは、マーケティングの教授が口をすっぱくして繰り返す "S・M・A・R・T" な目標設定。いかなるマーケティング活動をする場合においても、まずはその目標設定をしっかりすることが大切で、その際に大切なことは、 Specific: 目標は具体的でなければならない Measurable: 目標が達成できたかを計ることができなければならない Atteinable: 目標は(たとえ難しくとも)十分に達成可能でなければならない Relevant: 目標はそのビ
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