文/TAITAI 一流と呼ばれる人は、なにもって“一流”なのだろうか? 単純な頭の良さなのか。それとも人格的なものなのか? あるいは単に業績に対して畏敬の念を抱いているだけなのか? 筆者も長い間、仕事で、あるいは取材でいろいろな人に出会ってきたけれど、そうした疑問に対する答えはいまだによくわからない。なかでも、自分と同じ編集者という職業の一流とはなんなのかは、常日頃考える命題でもある。 ただ、最近一つ思い当たることがあるとすれば、“一流の編集者”ないし“一流のプロデューサー”と呼ばれる人ほど、なんというか、どこか人間味のある気配りだったり、立ち振る舞いをしているということかもしれない。 ちょっとした会話やメールのやりとりの中で、相手を楽しませようであったり、あるいは怒りだったり、何か相手側の“心が動く立ち振る舞い”をしている気がするからだ。 そんなことを思っている矢先、先日、スタジオジブリ