マイクロソフトはここ数年でTeamsを、業務コミュニケーション分野で先行したSlackを上回る規模に育て上げたが、クラウド分野でもう一つの競合を撃破しようとしている。同社の新たなライバルが「Twilio」だ。 マイクロソフトは9月22日、クラウドベースの通信サービス「Azure Communication Services」の立ち上げを宣言した。このプラットフォームは、開発者がビデオ会議やチャットを組み合わせ、独自のウェブ会議アプリを開発できるようにするもので、来月からは伝統的なコミュニケーション手段である電話にも対応する。 Twilioは、2016年にIPOを果たし時価総額340億ドル(約3.6兆円)に成長したが、マイクロソフトは同社を打ち破ろうとしている。 Twilioはクラウド通信分野で25%のシェアを握っている。IDCによると、この市場の規模は2019年時点で42億ドルで、年間33