『わたしの死にかた』(湖西晶/日本文芸社) 目を離した隙に起こる痛ましい事故で子どもが亡くなったことをニュースで知ると、なんともやりきれない気持ちになる。私たちが今日生きていられるのは、産まれてから今まで身近に存在する死の危険を、知ってか知らずか回避してきたからだ。子どもの頃は、保護者やまわりの人たちが注意して見ていてくれた……、そもそも保護者が何が危険かを知っていてくれたからこそだ。 重版の続く大ヒット『意味がわかると怖い4コマ』を描いた湖西晶先生の『わたしの死にかた』(湖西晶/日本文芸社)が発刊された。本書は、不幸な事故に対してまわりの人が心にとめておけば多少は被害が少なく出来るはず、と啓蒙の想いを込めて描かれた実用系ホラーだ。危機管理のための実用書として持っていてほしい。 本書では、分かりやすくまとめられた5コマ漫画で命の危険60ケースを網羅する。各ケースは、一見気をつけていれば大丈