コンサルタントの仕事の中でも、最も難しい仕事の一つが、「自分の(主観的な)意見を述べる」仕事だった。 というのも、クライアントはしばしば意見を求めてくるのだが、言い方が下手だと、相手を怒らせてしまったり、想定していないトラブルを引き起こすことがあるからだ。 特に、お偉方の琴線に触れるネタ、「人事」や「経営方針」「ビジョン」といった話題は、要注意だった。 例えば、ある会社で、役員について尋ねられたことがある。 中小企業では、経営者と仲良くなってくると、しばしば、「あの役員、どう思う?」と言った話題を振られるのだ。 ところが、対象となっている役員が、社内で評判が悪い人物だった。 数字上の成果を出せておらず、どう見ても力不足は明らかだった。 だが、彼はただ一つ、得意なことがあった。 経営者と仲が良かったのだ。 だから、その経営者は、彼をいつもかばっているように見えた。 例えば「あの人の部門はあま
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